【本の紹介】WHO NOT HOW(ダン・サリヴァン & ベンジャミン・ハーディ著)
今回は私が読んだ本「WHO NOT HOW」を紹介します。
Kindle Unlimitedを購読されている方は、無料で読めますよ。
どんな本?
著者の一人目、ダン・サリヴァンは一流の起業家コーチングプログラムを提供しているStrategic Coach(30年以上にもわたり、2万人以上の起業家を指導)の設立者です。
ですが、この本の執筆を彼はしていないそうです。
「共著」の概念を覆す著者名の本ですね。
著者名の二人目にあたるベンジャミン・ハーディは、組織心理学者で、1億人以上に読まれるブロガーです。
この本はStrategic Coachという組織で「圧倒的な成功」を収める人々をモデルとして「現代型リーダー」の在り方の一つが語られています。
「圧倒的な成功」というワードは、この本にも出てくるので、
ちょっと気後れしそうになりますが、ハッとする問いかけに心を奪われ、
一気に読み進められる本です。
まず、イントロダクションでこんな語りから始まり、おそらくほとんどの読者は「ハッ」とするのではないでしょうか?
(私はかなりギクっときました(笑))
そして、この本の一番言いたい「私がこれを達成するのを助けてくれるのは誰か?」を問うことの重要性を説明されます。
そこから各パートで、「助けてくれるのは誰か?」を土台にし、
それぞれの切り口の「自由」が獲得できる!という夢のようなお話です。
とはいえ、ただ単純な「他力本願」ではなく、助けてもらうためには何が大事なのか?ということも語ってくれています。
日頃のものの見方を変えるには、なかなかの良書だと思います。
パート1では「時間の自由」について、「自分の時間を自由にするために助けてくれるのは誰か?」を考える切り口を、
パート2では「お金の自由」について、「投資の考え方」(もらう方ではなく、お金を出すことについての自由を考える)を、
パート3では「人間関係の自由」について、「自分が自由に人生を生きていくためには、どういう関係を作るのか?」を考え、
パート4では「目標の自由」について、改めて、やり方ではなく誰とやるか?を考えるときに「目標」が大事である、という結論になっています。
「誰かと何かをやります!」ということを思わず宣言してしまう、そんな一冊です。
私の気づき
独立してから、気づけば毎日のように「どうすれば(How)」を考えながら、日々の活動を進めているなということに気づきました。
(新たなことに挑戦している日々なので、当たり前といえば、当たり前なんですけどね)
会社員だったときは、部下がいて、上司がいて、同僚がいて、
彼らが「助けてくれる誰か」として常に存在していました。
今は、そういう「用意された誰か」はいない状態ですが、
時折、助けてくれる人を求めては、お願いしてみて、仲間が増え、
私も助けを求める人を助けて、仲間のつながりが深くなる、
そういう世界に身を置いたのかなと思っています。
「誰か」を一番最初に考えないのは、
「とにかく、一度は自分でチャレンジしてみる、その中から得意なことや好きなことが見つかることを楽しむ」
という価値観を大事にしているからかな?とも気づかされました。
とはいえ、人は一人では生きていけないものです。
そして、なぜ会社のような組織があるのか?というと、
それはやはり「大きな目標の確実な実現」を考えると
人と人が助け合って成し遂げる必要があるから。
人と人とが助け合うという目線で、目標の大きさに関わらず、仕事をするうえで、
誰とどのようにかかわっていくのか?というところをポイントとして
読み進めたくなりました。
なるほど、自分がまずは自分にとっての第1号、これは私の価値観にあっている。なんだか、承認された気分です。
だから、「自分を大切に」したうえで「大切な人とつながる」のが大事。
おっしゃる通りです。
人と接する中で、自分を拡張させていく、これが「どのように関わるか?」のポイントになるなと思いました。
でも「どのように」を考えていると、この本の大事なポイント「誰か?」を考えていくポイントが得られていない、そう思って読み進めました。
ここまで読んで、つかめたかも?と思いました。
自分で設定した意義や目的(つまりは、自分の成功と定義したこと)に沿って考え、それと合っている人を選んでいこうということか、と。
思えば、会社員のときは「意義と目的(=成功の形)」を掲げられていたからこそ、
自分も周りの人も乗り越えられたり、力を合わせて、お互い感謝しあって、
信頼しあって仕事ができていたのかも?とも思います。
これから、何かを大きく成し遂げたいときでも、小さな目標であっても
「意義」や「目的」、つまりは「自分にとっての成功って何?」という
問いを常に心に持っていたいなと思いました。
その「意義」や「目的」が分からなくなる時もあるかもしれない。
そんなときは、誰かに頼ってみるのもいい、
そして、やみくもに頼るのではなく、その前に少し立ち止まるのもいいかも
しれないな、とも思いました。
おすすめポイント
この本は、管理職はもちろんのこと、プロジェクト(成功のための取り組み)をリーダーとしてけん引し、頑張っている人におすすめです。
「人の力を借りる」ということの大切さを力強く教えてくれます。
また、私のように会社員から独立した方にもおすすめです。
会社員時代には「会社で決められていたビジョン」を自分なりに考える土台ができていくと思います。
「自分にとっての成功ってなんだろう?」と思われた方、
「そうは言っても人の力を借りるのは苦手」と思われた方、
今の課題を解決できるよう、お相手をさせていただき、あなたにとっての「誰か」になりますよ。
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