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【本の紹介】読書脳(樺沢紫苑著)

今回は私が読んだ本「読書脳」を紹介します。
この本のテーマである「読書の習慣化」について思うことを書いてみました。
皆さんのお役にたてれば嬉しいです。


どんな本?

著者の樺沢紫苑さんは、精神科医で臨床の現場でのご経験から「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとされておられる方です。
彼のYouTubeをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

そんな著者が2015年に出版された「読んだら忘れない読書術」という本を改題し、加筆修正したのが本書「読書脳」です。

著者は、「読書を通じて病気を予防し、多くの人に健康的な生活を届けたい」という思いで本書を書いたと本書で伝えています。

そのため、「読書を促し習慣化する」がテーマになっており、非常にユニークで興味深い小見出しが満載の本になっています。

「デパ地下の試食理論」「料理の鉄人理論」「読書エンタメ理論」「テレビショッピング読書術」「生グレープフルーツサワー読書術」「ウルトラマン読書術」・・・などなど、え?それ、どんな理論?どんな読書術?と、ワクワクしながらページをめくりたくなる本でした。
そんな私を見透かすかのような「ワクワク読書術」というのもありました。

第1章で読書の重要性について語り、
第2章で読書術3つの基本を、
第3章と第4章で、読書術の応用編を、
第5章で本の選択術について語り、
第6章で電子書籍の活用を、
第7章で本の買い方について語り、
第8章でオススメの31冊を紹介してくれています。

とても分かりやすくかみ砕いて説明してくれているので、すらすらと読めて、読書が苦手な方も「もう少し読書してみようかな」と、きっと思える一冊になっています。

私の気づき

私自身は「趣味は読書です」と、言ってもいいかな?というくらいの読書量(ここ数年だと、年間60冊~80冊、1か月あたり5冊~7冊)になってきました。
なので、読書は習慣化しているかなぁと思っています。

でも、10年ほど前は、年間で20冊程度の読書量でした。
そこで、なぜ今ほどの読書量になったのかな?と振り返ってみました。

過去の私の読書の目的は、著者が本書でも語っている通りの目的「分からないことを教えてもらう」という役割がほとんどでした。
何かしらの悩みがあるから、その悩みを解決するための本を探す、そんなイメージです。

悩みは誰かに話を聴いてもらうことも多かったのですが、その一方で「答えを探す」というか「答えがあるんじゃないか」と、思っていたように記憶しています。
そして、どんな本を読んでいても、私なりの「答え」に辿り着いていたように思います。(拡大解釈も含めて)

ただ、その目的だけでは、なかなか読書量は増えませんでした。
悩みの種類が山ほどあるわけでもなく、時間的に難しいといった環境もあったように思います。

そんな状況から、劇的に読書量が増えていったのが、毎週開催される「読書会」に参加したことが大きな要因だと思います。

私の参加している読書会は会費制のネットワークのクラブ活動の一部でした。(※以下のサイトに良かったらお立ち寄りくださいね)

この読書会の進め方は以下のような感じです。
・毎週開催(日曜日の朝7:00開始)
・本の発表はするけれど、書評やレビューはせず、自分が「刺さった」文章だけを読み上げ、そこから得られた「気づき」と今後の行動について「宣言」をする(一人の持ち時間は大体5分程度)
・本の発表が終わったら、3人~4人の人から、それぞれ1分ほどフィードバックしてもらえる(同感・共感・異なる視点・賞賛など)

この読書会では、「安心安全の場」で自由に本を選べて、自由に意見を共有できたことが大きな魅力でした。
読書会に参加するために、毎週、本を読むことを習慣にでき、それが「本を読む」ことに対する自信につながりました。

読む量が増えると、難しい本にも手を伸ばせるようになる、そうして、自分の見えている世界が広がっていく、今は、そんな感覚があります。

なので、この本の著者が言う通り、読書習慣さえできれば、「いくらでも人生は変えられる」と、私も思います。

分からないことが分かるようになったり、深く理解できるようになったり、広く様々なことを知ることができるようになる。

著者はこんなことも伝えていました。

読書は楽しいものです。あなたは、楽しみながら、激動の時代を生き抜く「必須のスキル」を身につけることができる。

新板によせて より

読書の目的は人それぞれだと思います。著者の言う通り
「激動の時代を生き抜く」ことでもいいと思います。
「スキルを身に着ける」ことでもいいと思います。

それ以外で
「あぁ、この考え方が好きだな」とか
「こうやって生きていこうかな」とか
「この世界観が好きだな」などなど、
自分だけの価値観や世界観を探し、築くことを目的としてもいいんじゃないかなと思います。

私の今の読書の目的は、自分の世界観を確かめるものが多くなってきたなと感じています。

読書という孤独なようで、自由なようで、でも、他者(著者)からの意見を聴ける行為だからこそ、できることかなと思います。

おすすめポイント

読書を楽しむための工夫や読書術、ご存じですか?
ちょっと知りたいな、と思った方は、ぜひこの本を手に取ってみてくださいね!

きっと、自分に合った読書術が見つかると思いますよ。


「読書をする前に悩みを聴いてほしい」と思われた方、
「読書をしたけれど悩みを聴いてほしい」と思われた方、
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