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がんをめぐる冒険

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アラフィフ、独身、職業:記者。 ある日、足の付け根に転移がんが見つかり、卵管がんがみつかる。 その後、2回の手術と1回の抗がん治療を経験。 抗がん治療で髪が一部残った経験から、少…
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#卵巣がん

がんをめぐる冒険(69)脱毛からの発毛⑥脱毛復活事例として

 入院時に仲良くなった先輩は、脱毛から半年でスポーツ刈り程度で自身を「プロゴルファー猿」と言っていました。「それでも生えるから大丈夫よ!」と勇気づけてくれたので脱毛を恐れずに受け止められましたが、やっぱり早く戻るに越したことはありません。  そういう意味でたまちゃん先生には大感謝です。  そして、驚異的な髪の回復事例として、先生のサロンのマシン導入のお手伝いに行きました。 1月の残念過ぎる薄毛から回復するまでの写真をお見せして、実体験をお話すると皆さん驚かれ、強く興味をもって

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がんをめぐる冒険(20)更年期障害発動??

入院してから、みんなが心配してLINEをくれます。  中でも的確な意見をくれるのは、剣道部の後輩・ウチの大門未知子。  手術の翌日、 「寝てると痛くて、椅子に座ってるほうが落ち着くんだけど どうも腹部のほうが押すと痛いんだぁ。 熱も上がってきたんだけど、感染症の可能性あるかな?」  と質問したら、 「そんなにすぐに感染ってことは、可能性は低いのではないかと。  術後の構成代点滴もしていますよね。  体を伸ばすといじったところがつれるんじゃないですか?」 「なるほど!」 「横向

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がんをめぐる冒険(19)卵管がん確定=抗がん剤確定

 手術が終わり、2日後、 Y教授と教授のアシスタントをしている若手のO先生が回診に来て、 「左の卵管と卵巣にがんがありました。右足の付け根も同じ顔をしているので、婦人科で診ます。 がんわかったので、空きがあったら今週中にでも手術しましょう」 とお話されました。  個人的には、がんはどうでも、足の付け根のしこりについて別の病院を探して治療しないで済んだことにほっとしました。  がんについて同時並行して2箇所の病院に行くのは面倒だし、仕事しながら、そんな体力も時間もないな、と思

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がんをめぐる冒険(19)卵管がん確定=抗がん剤確定

 手術が終わり、2日後、 Y教授と教授のアシスタントをしている若手のO先生が回診に来て、 「左の卵管と卵巣にがんがありました。右足の付け根も同じ顔をしているので、婦人科で診ます。 がんわかったので、空きがあったら今週中にでも手術しましょう」 とお話されました。  個人的には、がんはどうでも、足の付け根のしこりについて別の病院を探して治療しないで済んだことにほっとしました。  がんについて同時並行して2箇所の病院に行くのは面倒だし、仕事しながら、そんな体力も時間もないな、と思っ

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がんをめぐる冒険(18)おなかが動かないと……ガスも便も出ない!

 術後、吐き気が収まるまで3日ほどかかりましたが、同じくして、腸の問題も浮上しきてきました。おなかが動かず、ガスが出ない。ようやく吐き気がおさまり、食べ始めると、今度は便が出ない。  おなかにガスが溜まっている感じはしても、ガスは出ず、膨満感が増してくる。看護師さんに言うと、お薬を処方されました。吐き気には吐き気止め、ガスにも薬があって、吐き気止めを飲めば吐くことはないけど、吐き気をクスリで無理やり押さえてる感が残る、さらにガスを出す薬も飲まなきゃいけない、クスリ漬けの自分が

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がんをめぐる冒険(17)手術待ちで半日。麻酔が効きすぎて

 手術は、腹腔鏡下手術で卵巣卵管を切除し、合わせて右足のしこりも取ってくれるとのことで、先生の説明で手術自体は1時間程度、1週間の入院です。ウチの大門未知子に「進行がんです! 1日でも早く、がん専門の病院に行ってください!」と言われて3週間。超スピード進行です。  前の晩の9時から絶食、朝からは水分も禁止。手術は9時以降で、この日は主治医の先生の「手術デー」。順次予定された手術に着手するので、じっと病室で待つのみです。まぁ順番が遅いということは、そう緊急性がないのだろうとポジ

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がんをめぐる冒険(16)いざ入院

 空きがあれば早まるかも、と言われていましたが、結局、予定通りの2週間後の月曜。前日の日曜に入院となりました。  がんサバイバーの叔母にスーツケースはしまうところがないので邪魔になるので、折りたたみのバッグに詰めて、キャリーでガラガラ引いて、病院へ向かいました。  日曜日の大学病院は静かで、奥の入院受付で手続きをし、9階の病棟の入口でインターホンを押し、看護婦さんが来るまでラウンジで待ちます。ベッドを案内され、身長、体重を測定し、あとはヒマ。もうお昼。普段、3食ちゃんと食べて

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がんをめぐる冒険(15)入院準備、オススメは紙パンとトリートメントシャンプー

 入院前には、看護師の説明、事務方の説明、それから家族同伴で医師の説明もあり、午前中に検査して、午後は説明だったり、1日中病院にいることも多くなりました。とはいえ、院内はWiFi環境も整っているし、パソコンを開けば仕事はできるので快適。コンビニにはコンセント付きの机もあるので充電しながら仕事もできる。ちょっとしたノマドワーク、ストレスはありませんでした。  術前説明の同伴は叔母に頼みました。家族はちょうど父が半年前に亡くなったばかり。母に相談したら過剰反応するのが目に見えてい

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がんをめぐる冒険(14)がん治療プロジェクト プロマネは自分

 病院間の連携がうまくとれずに待たされたり、必要な書類が届かなかったり、何かしらのトラブルは避けられません。それにいちいち感情的になっていたら疲れます。病気が悪化しそうです。  「~してくれなかった」「待ってても連絡がない」と病院にプンプンする話はよく聞きます。自分は患者だから、弱者だから待っていればいい、と期待しすぎではないかと私は思うんです。あれだけの人数さばいていたら、ヌケモレも起きるし、そんな過剰なサービス期待するのもどうかな。病院でのカスハラが多いのは、そうした過剰

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がんをめぐる冒険(13)原発不明がんどうするか問題

 卵管のがんと足の付け根が違うとなると、がん治療を並行して走らせなければなりません。これは早く次の手段を用意しておかなければ、がんが進行する可能性もある。せっかく早く進んだと思ったのに、原発不明がんはゼロからのスタート。病院探しと同じく、またいろんな人に聞きまくることに。  そんな時、たまたま銀座のママから電話があり、原発不明がんで躓いていることを話しました。すると、 「今からがん研有明のお客様がいらっしゃるから、話聞いてみなさい。 病気は情報戦よ!」 と言ってくれ、銀座に向

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がんをめぐる冒険(12)遺伝子検査と原発不明がんの疑い

  検査手術のスケジュールの合間に、今度は腫瘍科を受診しました。こちらはがんに関するスペシャリスト。婦人科系のがんは遺伝性のがんも多く、腫瘍科の先生にも診断を仰ぐようです。私は原発と思われる左卵管と卵巣のほか、右足の付け根のしこり(転移がん)があるので、そういった意味でも腫瘍科の先生の診断が必要でした。  腫瘍科の先生は 「アンジェリーナジョリーが手術したの知ってる?」  と遺伝性のがんについて説明してくれ、遺伝子検査を勧められました。アメリカに血液と生検を送って検査するそう

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がんをめぐる冒険(10)手術へ向け、パラレル診療と冒険

 CTの結果で、脳などの転移は見当たらず、教授の先生は一言、 「うーん、悩ましい。卵管と卵巣を取ってみないとわからないので、検査手術をしましょう」  と、手術(検査手術)の方針に決まりました。  方針は決まりつつ、今度は胃カメラと腸のカメラ。実際にカメラで見て、CTの結果に確証を得て、手術です。さらに、腫瘍科の受診も決まりました。  検査手術の方針決定→胃大腸カメラ→(仮)手術日           →腫瘍科受診→遺伝子検査の予約                       

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6/13 術後腰痛から「すべり症」発生

 手術から約半年、今のところ転移もなく、抗がん剤で髪の抜けた頭頂部も短いながら髪が生え……、安心していたら、術後の影響で腰の「すべり症」が発覚しました。  術後は、内臓が癒着しないよう、ひたすら歩き、原宿まで歩いて往復して1日8キロ歩いたこともありました。開腹手術のあと、おなかが痛すぎて歩けず、初めてふくらはぎの筋肉がなくなり、ふくらはぎがプラプラになったときを思えば、我ながらよくここまで回復した、と勝手に満足していましたが、そうでもなかった。  巻き肩がひどくなって、寝

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がんをめぐる冒険(9)病院は「あさイチ」予約が手術への近道

 初診から1週間後、再診では朝9時を予約。 朝8時には受付を済ませ、パソコンを開いてその日の原稿の準備をしながら待ちます。 診察すると、MRIをとりに行くように言われました。 MRIの予約は院内だと3週間先、外部に行けば早めに検査できるとのことで、私は「外部でお願いします!」と即答。 データが揃わない限り、先生も戦略をたてられませんから、そこはディズニーランドのファストパスだと割り切り、課金してでも早く結果を揃えることを優先しました。  アシスタントの先生に予約をとってもら

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