がんをめぐる冒険(13)原発不明がんどうするか問題
卵管のがんと足の付け根が違うとなると、がん治療を並行して走らせなければなりません。これは早く次の手段を用意しておかなければ、がんが進行する可能性もある。せっかく早く進んだと思ったのに、原発不明がんはゼロからのスタート。病院探しと同じく、またいろんな人に聞きまくることに。
そんな時、たまたま銀座のママから電話があり、原発不明がんで躓いていることを話しました。すると、
「今からがん研有明のお客様がいらっしゃるから、話聞いてみなさい。
病気は情報戦よ!」
と言ってくれ、銀座に向かいました。
がん研有明の経営母体は東京ガスで、事務方は東京ガスから出向しているそう。お会いしたママのお客様Aさんは、60代後半で東京ガスOB。長らくがん研有明病院に勤務し、今は関連会社でお勤めされているので、医療、とくにがんの分野に精通していました。
「原発不明がんも少なからずありますし、がん研には原発不明がんの専門科がありますよ。セカンドオピニオンとして診察されてもいいと思いますし、何かあればご紹介します」
と言ってくださいました。
Aさんは仕事柄、こうした相談を受けて交通整理することも多く、非常に明快に、患者目線の選択肢を提示してくれました。その後の抗がん剤治療についても医者と違う目線で意見をくださり、強い味方になりました。
とにかく、今の病院で面倒見てもらえなくなっても次の手段が準備はできた。ママに感謝です。
進行管理に、当てが外れたときの足場づくりと、段取りはビジネスと同じ。私は、「照間ネコがん治療プロジェクト」のプロジェクトマネージャーになったと思うことにしたら、ロジカルに考えられるようになりました。
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