悪い習慣が身に付きやすい理由
こんにちは!てるかファームのKazuです!
最近kindle書籍の新刊を発売しました!
まだの方はぜひ!
今日はなぜ悪い習慣が身につきやすいのかという話。
なぜ悪い習慣が身につきやすいかというと、それは我々の脳の仕組みにあります。
スマートフォン依存を例に挙げてみましょう。
SNSの通知やいいねによる即時的な報酬が、脳内の報酬系を継続的に刺激します。
ドーパミンという神経伝達物質が分泌され、それが快感となって脳に記憶されます。
この報酬が予測可能で、かつ頻繁に得られることが、依存性を高める要因となっています。
一方、運動や読書といった良い習慣は、報酬が得られるまでに時間がかかり、その効果も即座には実感しにくいものです。
遅寝の習慣も同様のメカニズムで説明できます。
夜更かしすることで得られる自由な時間は、仕事や勉強のストレスから解放される「即時的な報酬」として機能します。
動画視聴やゲームなどの娯楽活動は、脳に強い快感をもたらし、「もう少しだけ」という欲求を生み出します。
翌日の疲労や体調不良といったネガティブな結果は後から来るため、その時点での意思決定に大きな影響を与えにくいのです。
この現象の背景には、人間の進化の過程で形成された「近視眼的な意思決定」の特性があります。
私たちの脳は、遠い将来の利益よりも目の前の快楽を優先するように設計されています。
これは、食料が不足しがちだった古代において、即座に得られる栄養を優先することが生存に有利だったためです。
現代社会では、この特性が必ずしも適応的ではありませんが、私たちの意思決定に大きな影響を与え続けています。
では、良い習慣を定着させるにはどうすればよいのでしょうか。
鍵となるのは、「小さな成功体験の積み重ね」と「環境デザイン」です。
まず、大きな目標を小さな段階に分割し、達成可能な目標を設定することが重要です。
例えば、「毎日1時間運動する」という目標は、初めは「5分間のストレッチをする」というように、より小さな目標から始めることが効果的です。
これにより、成功体験を積み重ね、自己効力感を高めることができます。
環境デザインについては、悪い習慣のトリガーとなる要因を排除し、良い習慣を実行しやすい環境を整えることが重要です。
例えば、スマートフォンの通知をオフにしたり、就寝時には端末を別室に置いたりするなどの工夫が有効です。
結論として、悪い習慣が定着しやすい理由は、私たちの脳の進化的特性と現代社会の環境が組み合わさった結果といえます。
良い習慣を定着させるためには、小さな習慣から身につけていくしかないのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪