【卓球】2002年~2004年インターハイで、青森山田、仙台育英以外のベストメンバーを考えてみる-後編-
今日は、#stayhome #家にいよう #おうち時間 なので後編も書いちゃいます。最後の後編は、僕が勝手に選出したベストメンバーと、2002年~2004年の優勝チームを対戦させてみる。
前編、中編はこちら。
優勝チームと対戦させてみる
改めて、僕が選出したベストメンバーのベストオーダーはこちらだ。
1番 阮震杰(桜丘)
2番 下山隆敬(大阪桐蔭)
ダブルス 小川良太、下山隆敬(大阪桐蔭)
4番 時吉佑一(東山)
5番 久保田隆三(実践学園)
ベンチ 安本和雄(愛工大名電)白神俊佑(関西)
優勝チームとの対戦ルールとしては、優勝チームは実際の決勝戦のオーダー。それに対し僕のベストメンバーで、オーダーを考えてみる。
後出しじゃんけん、野球のサイン盗み、僕のアタック25の楽しみ方、のように、圧倒的有利な状況でオーダーを考えてみたいと思う。
ちなみに、僕はアタック25が大好きで、テレビの前で4人の回答者と勝手に対戦している。ルールは、お手付き無し、回答ボタンも無しで即答えを言える。という特別ルールだ。
調子が良いと「今日は俺、優勝してたな」という時もある、ちなみに、現在、2週連続トップ賞の海外旅行クイズに正解している。トップ賞の方は、間違えているのにだ。最高に気持ちの良い日曜を2週連続で過ごしている。
話が脱線したので、早速対戦させてみよう。
2002年茨城インターハイ VS青森山田
決勝戦のオーダーはこちら
青森山田 3-0 東山
1番 村守 3-2 森下
2番 坂本 3-2 時吉
ダブルス 坂本/高木和 3-0 時吉/森門
4番 高木和 - 森門
5番 森田 - 浅沼
これは強い。坂本、高木和、森田の黄金世代(ベンチに原、張良)は、見ていて全く負ける気がしなかった。そして、当時唯一2年生の村守君。「キレが抜群で強かったなー、あぁ懐かしい」
青森山田のこのオーダーに対して、ベストメンバーのオーダーはこちら。
1番 村守 ー 時吉(東山)
2番 坂本 ー 阮震杰(桜丘)
ダブルス 坂本/高木和 ー 小川良太/下山隆敬(大阪桐蔭)
4番 高木和 ー 下山(大阪桐蔭)
5番 森田 ー 久保田隆三(実践学園)
いかがでしょう?なかなか可能性を感じるのではないだろうか。
1番は、同学年のライバル対決。全日本カデット14歳以下決勝では、時吉君の勝利。全中決勝では、村守君の勝利。全国センバツ決勝では、時吉君の勝利。となっている。
2番は、2002年のインハイシングルス決勝カード。3-0で阮震杰が勝ち、優勝している。
中編で、「下山君は絶対前半だ!」と書きながら、一発目からセオリーを変えているのは、1・2番の相性を重視したからだ。このオーダーで、下山君を前半に置くのは、イメージできなかった。
ダブルスは、正直どのペアでも勝てる気がしない、、、。それほど、坂本/高木和ペアは絶対的なゴールデンコンビだった。白神/下山ペアでなく、小川/下山ペアの意外性で勝負するしかない。
4番の対戦は、2002年インハイシングルス5回戦で、下山君が勝利している。その年の国体でも、下山君が勝利していたはずだ。(予選リーグでの対戦だったので、卓球レポート、卓球王国には載っておらず。ニッタクニュースは、いつのまにか捨てられていたので結果を探せなかった。ネットで検索しても出てこなかった。)
5番の対戦は、2001年インハイ団体準々決勝で、久保田君が勝利している。安定感で攻撃力のある森田君と、安定感で守備力のある久保田君。ラストは小さな大魔神久保田君に任せた。
実際の対戦や相性から考えたので、もちろんチャンスはあるのだが、70%で青森山田が勝つように思う。当時は、坂本さん個人の存在感が圧倒的だったのだが、今思うと、ダブルスとラスト森田君の安定感が際立っているように思う。
「いやー山田は強い」
2003年長﨑インターハイ VS仙台育英
決勝戦のオーダーはこちら
仙台育英 3-1 青森山田
1番 水野 1-3 張一博
2番 岸川 3-0 村守
ダブルス 小野/岸川 3-1 村守/横山
4番 郝強 3-1 森田
5番 小野 - 横山
「んー悩ましい。でも、2002年の青森山田より可能性があるような、、、」という感じだ。
仙台育英のこのオーダーに対して、ベストメンバーのオーダーはこちら。
1番 水野 ー 阮震杰(桜丘)
2番 岸川 ー 安本(愛工大名電)
ダブルス 小野/岸川 ー 小川/下山(大阪桐蔭)
4番 郝強 ー 久保田隆三(実践学園)
5番 小野 ー 時吉(東山)
いかがでしょう?今回もなかなか可能性を感じるのではないだろうか。(そりゃ後出しじゃんけんなのだから当たり前だ)
1番は迷った。水野君というのは、技術力も安定感もあるし、なにせメンタルが強い。高校大学と試合を見ているが、彼がビビったというのは、ほとんど見たことがない。あるとすれば、関東学生のランク決定で、大森(筑波大)とフルゲームした時くらいだろうか。あの試合は、流石の水野君もなかなかシビれているように見えた。
2003年インハイ団体準々決勝では、時吉君にフルゲームデュースで勝っているので、彼に当てるのは、阮震杰か、4番の久保田君どちらか。1番と4番を逆に置いても良かったのだが、久保田君は2002年インハイシングルス5回戦で郝強に勝っているので、4番に置いた。
郝強と阮震杰の試合だと、恐らくサーブからの三球目対決となり、かなり大味な試合になると思う。そうなるとどちらにもチャンスがあるので、郝強が嫌な方と考えた時に、久保田君を選択した。
2番の岸川君には、誰を置いても正直勝てるイメージがない。あるとしたら全日本ジュニア決勝、2003年インハイシングルス準々決勝、共に2-3で負けている時吉君か。
どちらの試合も接戦なのだが、最後は岸川君のテクニックと安定感が勝って、「やっぱり、岸川君強いなー」と思わせる試合だった。
なので、2番は僕のセオリー通りに、ダブルスの前に下山君を置くか。でも、岸川君との対戦は厳しい。(早稲田時代、2007年全日本で勝ってはいるのだが。)
下山君をダブルスの為に前半に置くよりも、岸川君が下山君のボールに慣れてしまうデメリットの方が多いと思い、ここで安本君を選択した。
安本君は、フォア表なのに安定感があるという凄い選手なのだが、その分、嫌らしさというのは少ない。江加良(中国)みたいなイメージだろうか。癖は少ない。しかし、きっちり表でドライブとスマッシュをミスなく打ち続けてくる。
安本君には、岸川君の安定したドライブを、表で叩きまくってもらい、岸川君の調子を崩す。岸川君も安本君との対戦は嫌なはずだ。
ダブルスは、小川/下山ペアで勝負。小野/岸川ペアは、個人戦のダブルスでは結果を出せなかったが、団体戦はしっかり強い。しかし、坂本/高木和ペアよりかは崩せる可能性を感じている。長いラリーにしないよう、台上から仕掛け、接戦を続ければ、勝つチャンスはあると思う。
4番は、先程説明した通り。
5番は、時吉君。「5番に時吉君を置けるなんて、なんて贅沢なオーダーなんだろうか」「そもそも学生時代に、時吉君ってラストに置かれたことあるのだろうか?」と、意外性抜群のオーダーだ。
小野君は水野君同様、技術力も安定感も抜群なのだが、メンタルに不安がある。インハイシングルスでは、2年3年と取りこぼしているし、明治大1年時の関東学生もまさかの所で負けている。(オノタツごめんね)
それを見ているので、どんな場面でもドライブ速攻の出来る時吉君であれば、十分にチャンスがあると思い、イレギュラーだが時吉君をラストに置いた。
勝つ確率は、50%というところだろうか。やはり大エース岸川君の存在が大きい。そして、4番が勝負に思う。
「いやー仙台育英も強いな」
2004年島根インターハイ VS仙台育英
決勝戦のオーダーはこちら
仙台育英 3-0 青森山田
岸川 3-2 張一博
軽部 3-1 大矢
小野/岸川 3-1 森田/垣原
水野 - 横山
小野 ー 高木和
「仙台育英、前年と強さ変わらないか」という感じだ。そもそも前年の仙台育英とメンバーがほとんど変わらないので、少し面白くないかもしれない。
仙台育英のこのオーダーに対して、ベストメンバーのオーダーはこちら。
1番 岸川 ー 久保田隆三(実践学園)
2番 軽部 ー 下山(大阪桐蔭)
ダブルス 小野/岸川 ー 小川/下山(大阪桐蔭)
4番 水野 ー 阮震杰(桜丘)
5番 小野 ー 時吉(東山)
1番は、久保田君を置いた。安本君でないのは、ダブルスが、小川/下山ペアなので、岸川君に表のボールを触らせたくないという理由だ。久保田君には、岸川君がバテるまで、ラリーをしてもらいたいと思っている。
久保田君には申し訳ないのだが、やはり岸川君には誰も勝つイメージが沸かない。1年生の時から、岸川君の強さは断トツで飛びぬけていた。
2番は、下山君だ。ここで僕のセオリー、下山君は絶対に前半!ダブルス前に起用したい!という希望を叶えられることが出来た。
軽部君は、2004年に高体連代表として、一緒にヨーロッパ遠征へ行き、ダブルスを組ませてもらった。ベンチは橋津先生だ。ダブルスでは、軽部君におんぶに抱っこだったのだが、一点だけ驚いた。サウスポーに対してのレシーブが極端に下手だったのだ。
今思うと、本当に厚かましいのだが、「え?なんでこんなにレシーブ下手なの?」とビックリし、「フォアじゃなくて、バックでレシーブしていいよ」と試合中にアドバイスする程だった。
ちなみに、当時は全く厚かましいと思っていない。「極端に下手くそ過ぎやろ!」と心でツッコミを入れていた。
なので、サウスポーの下山君を当てに行く。しかも前半にだ。これで、下山君はシングルス、ダブルスとフルで実力を発揮できる。
ちなみに、軽部君は、昨年から石川佳純ちゃんのトレーナーを務めており、自分の練習は出来ていないが、サウスポーは得意になったらしい。実際に全日本後会った時も、「今、サウスポーは自信あるよ!」と言っていた。実際に対戦した選手として軽部君には、まだまだ頑張ってもらいたい。
ダブルスは、前年とは違い、岸川君が前半で表のボールを触っていない。下山君が前半に出ている。という点が大きく違う。この為、小川/下山ペアが勝つ確率は、10~20%は上がったのではないかと思う。
4番、5番は前年と同じ理由だ。
勝つ確率は、55%~60%と予想。僕のベストメンバーの方が年上の為、初めて勝つ可能性が高いのではないかと思っている。あくまで予想だが。
最後に
今回、青森山田と仙台育英以外から勝手にベストメンバーを選んで、対戦させてみたのだが、当時の青森山田、仙台育英がいかに強いかが分かった。
やはり、この2校が飛びぬけて強い。
元々強い選手が、青森山田や仙台育英という、恵まれた環境の学校に集まり、一緒に練習すれば、強いのは当たり前である。
今回は、青森山田、仙台育英以外からのベストメンバーの為、選んだ選手も昔から強い選手だったのだが、僕は中編でも書いたように、名門校に対して、強いジェラシーとヒエラルキーを感じていた。
僕は、滝川第二というスポーツの強い高校だったので、高校時代から、スポーツカーストの頂点に立つ、サッカー部と野球部に対し強いジェラシーと、諦めを感じていた。
「なんで、俺らより弱い野球部の方が、良い環境なんだよ。」「なんで、俺らより練習時間の短いサッカー部の方が、成績良くてプロになれるんだよ」ここまでがジェラシーで、「なんで、サッカー部、野球部はモテて、ちやほやされるんだよ」というのは、メジャースポーツとマイナースポーツの違い。実際に彼らの素晴らしい性格を知っていたので既に諦めていた。
今は、なぜ、サッカー部と野球部がスポーツカーストの頂点に立ち、モテて面白いのか、というのは、理由もわかるし、納得できるのだが、当時は、悔しくて仕方なかった。
だから、高校生になると、甲子園で負けて涙しながら甲子園の土を持って帰る球児を見て、「バカじゃないの?お前ら本気で泣きじゃくるまで努力したのかよ?本当に優勝できると思っていたのかよ?甲子園という雰囲気に踊らされ泣かされてるんじゃねえよ!」という思いで甲子園を見ていた。というか、甲子園は練習でほとんど見ていなかったのだが。
つまり、僕は少しへそ曲がりだったのである。今もそうなのだが。
ちょいと話が脱線したが、次は、全国ベスト4やベスト8以外から選んでみるというのも面白いかもしれない。内容的にはよりマニアックになるのだが。
もし、リクエストがあれば、検討したいと思います。
「あぁ高校時代は懐かしい、、、」