外食M&A⑥(アフターコロナの出店戦略)
こんにちは。ユニコンの照井です。
前回は、コロナ禍における外食業界のM&Aについて記載してきました。
ここではアフターコロナの外食M&A戦略について記載していきたいと思います。
外食企業が成長していこうとすると、当たり前ですが、既存店舗を成長させる、新規出店を出店するということになります。
ここでは、新規出店で成長させるということをみていきたいと思います。
新規出店の仕方としては、スケルトンから出店するまたは居抜き物件によって出店するというこの二通りがあります。そこに、もう一つ、M&Aによって店舗を増やすということを戦略の一つとして考えてほしいと思ってます。
ではそれぞれのメリットデメリットをみていきたいと思います。
メリットは、出店が加速できるや自身がもっていないノウハウやブランドが取得できる。または自身が展開していないエリアに出店できる、人材の確保ができるなどのメリットがあります。特に人材などは、出店しようとすると
人材確保が難しい今においては、最初から人がいる企業や事業をM&Aすることには大きなメリットがあると思います。また、自社が出店していないエリアについても、東京の企業が東海や関西に出る際や、そこまで大きな話しではなく、都内中心に出店している企業が神奈川へ進出する際など隣の地域やエリアなどに出店する際にもそこにドミナントで出店している企業や事業をM&Aで取得することは大きなメリットがあります。
ではメリットは何かということを記載していきたいと思います。漠然と「難しそうだ、リスクがありそうだ」ということが大きいと思います。リスクについてもしっかりと分解していくことで自身がそのリスクを許容できるかまたはリスクを避ける方法がないかなどを検討することができます。
私が100件程度M&Aを支援していく中で、特に外食企業において、一番のリスクというのは、人に関するリスク、税務に関するリスクかと思います。
人に関するリスクは、労務リスクと、あとは統合する際に人材が辞めてしないかというリスクにあるかと思ってます。
ではまずは、労務リスクについては、これはしっかりと労務デューデリ(調査)をすることである程度みえてきます。未払い残業代がないかやもし適正化した場合に収益性にどのような影響があるかなどをしっかりとみていくことで事業の労務リスクを浮き出すことができます。
また、人が辞めてしまわないかというリスクについては、しっかりとキーマンをおさえるということが重要になります。また、大きく変革をするのではなく、時間をかけながら、相手に尊厳をもって改革をしていくということが重要になります。特にコミュニケーションの量を意識して統合していくということで人材の流出を防ぐことができ、より良い統合になっていきます。
では、次回は、そもそもこのようなリスクを極力ヘッジしてM&Aが出来ないかについて記載していきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?