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2021年入院日記(回復期:20日目)

これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。

7月20日(火)、晴。起床時には曇りだったが、すぐに晴れて青空が見えてきた。俗世間にいたら4連休が近づいていて、自分だったらどこで写真撮ろうかな、と考えるだろうと思う。

朝食は、副菜がミネストローネ、デザートがオレンジであった。通常食のミネストローネにはトマトソースの中にペンネが入っていたが、きざみ食ではペンネがこれ以上ないくらい細かく刻まれていた。もう少し大きいきざみでいいんだけどなぁ、パスタという認識ができるくらいは…、と思い食べたのだがトマトソースが美味しかった。これがペースト食だと完全に均質化されとろみが付けられているので、イタリアンっぽい雰囲気は無くなってしまうのだ。オレンジは、通常食は皮ごと6等分されて供されていた。隣のおじいさんの軟菜食になると果肉部分がサイコロ状にカットされて食べやすくなっていた。きざみ食では、果肉がゼリーに和えられていて、オレンジ果肉ゼリーといった感じであった。でも果肉が潰されてペーストになっている訳ではなく、果肉として味わうことができた。果物の果肉を食べるのも46日ぶり、もう感動である…。

午前中のリハビリの中で、小走りをした。回復期に来た時にも小走りをしたのだが、麻痺のある右脚の踏ん張りが効かず、よろけそうになったが、今日はかなり足取りがしっかりしてきたと実感。また長い通勤時間に耐えなければならないから…。

昼食では、これまでペースト状のふりかけだったのが、いわゆる顆粒状の普通のふりかけが供された。これまで隣のおじいさんのを見て羨ましかったのだが、ついに食べられる時がやってきた。美味い…。きざみ食は、ペースト食と異なり、食材の香りや雰囲気を感じることができる。

PTより昨日から病院の階段を1階から4階まで自由に昇降してもよいとの許可が出たので、早速時間のある時にせっせと階段を往復している。

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Fitbitが階段の昇降を勝手にカウントしてくれるので、記録が残せて面白い。規定の回数に達するとバッジがもらえるので、Fitbitを付けると階段を使いたがるようになるそうだ。

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食事で摂取できるカロリーが少ないため、夕食から全粥が増量されていた。おかずがペーストでなくなったため、お粥と一緒に食べることができるようになった。今日は鰆であった。ご飯とおかずで食事ができる普通のスタイルに近づいてきた…。

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