土門拳と杉並たてものと西荻窪カレー
2022年5月4日(水)、家族は皆それぞれ出かけてしまったし、案内が来ていた写真展を観てから、お昼は知り合いのお店でカレーを食べるべく出かけた。
まずは中野坂上の写大ギャラリーで土門拳の「古寺巡礼」を観る。
ここは何度も来ているが、いつもお客さんがあまりいなくて、ガラガラだ。今日も誰も来ておらずガラガラかな、と思い階段を上がる。
ガラガラかなと思って入り口のドアを開けると、受付のような感じで女性が座っていた。こんなのは初めてだ。さらにギャラリーに入ると6人ほどお客さんがいた。こんなの初めてだ。やはり土門拳の知名度なのか、とか考えながら写真を観る。大半の写真が自分が生まれる前の撮影で、カラー写真もあった。室生寺の雪景色の写真は見たことのあるもので、とてもいい雰囲気だ。70年代の撮影。人気があるようで他のお客さんも「この写真いいね」と言って観ていた。
土門拳記念館のホームページにある右下の写真である。仏像の写真ばかりを見続けるのは、シロートにはなかなかツライものがある。
駅までの帰り道はいつもと違う道を通ってみた。工芸大の裏の階段を上がり、住宅地の中を通る。工芸大出身の写真家である小林紀晴の「写真で愉しむ東京「水流」地形散歩」という本で、本人が大判カメラで撮影していたのは、この景色ではないかと思い撮影する。記憶違いかもしれないが…。
丸の内線で荻窪に移動する。
Facebookでフォローしている杉並たてもの応援団が実施している「郊外住宅地 杉並の成り立ち 同潤会住宅から公団住宅へ」を観る。杉並区には結構興味深い建物があったり、すでになくなってしまった阿佐ヶ谷住宅や荻久保団地があったので、この展示は観たかったのだ。
説明が多い展示で、もう少し写真があるといいと思ったので、その旨、アンケートに書き込む。
展示会場は写真OKであった。若い女性がスマホで一つ一つの説明パネルを丹念に撮影していた。やはりこういうのが好きな人はいるのだと思う…。
西荻窪に移動する。
目的地は、パキスタン料理店 ラヒ パンジャービー・キッチン/Rahi Punjabi Kitchenだ。
約5年ぶりの訪問。
このお店の店主は、パキスタン出身の方で、古くからの友人Rさんである。C社に転職してからコンタクトレンズの治験の仕事で日大練馬光が丘病院に行っていた時、S教授の紹介でRさんが治験のモニターになってからの付き合いだ。かれこれ25年以上になる。
Rさんがその後三鷹国際交流協会で働いていた時、地元の夏祭りでばったり再会し、うちの長男が生まれた時には奥様(日本人)と一緒に我が家にお祝いに来てくれた。また二人で吉祥寺のギリシャ料理店に行ったこともあった。
西荻窪にRAHIを開店してからは、頻繁には行けずとも何度かお邪魔していたが、ここ5年ほどご無沙汰していたので、行きたかったのだ。
久しぶりにRさんと再会する。こちらの突然の来訪を喜んでくれた。砂肝のカレーを注文する。これが絶品なのだ。
店内はとても混んでいて、繁盛しているようであった。次から次へとお客さんが来る。家族連れもいて、昼間からビールやワインを飲んでいる。こちらも嬉しくなる。久しぶりだがRさんはとても忙しそうなので、あまり話はできなかったが、チャイをサービスしてくれた。
脳梗塞による嚥下障害から回復して、またこのお店のナンが食べられるようになって、笑顔でRさんと再会できて良かったと思うのだった。
RAHIを出た後、プリンかコーヒーゼリーを食べようと思い、お店を検索する。
近所の喫茶店でコーヒーゼリーをいただき、西荻窪を後にした。
撮影:久しぶりにRF50mm F1.8STMを使用(最初の写大ギャラリーの写真のみEF28mm F1.8USM)
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