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2021年入院日記(回復期:50日目)

これは、脳梗塞を発症した自分の記録を思考が明確なうちに残しておこうというのが目的である。

8月19日(木)、晴。回復期に来て50日目…。

今日は作業療法のリハビリでチョコレートブラウニーを作る日だ。8月6日にプリン作りをして以来、2回目の調理だ。電子レンジだけで作るので、調理というほどのことではないけれど、作業の過程で新たな気付きがあるかも知れない。入院生活最後の楽しい思い出作りでもある…。当初の絶望から、ずいぶんライジングしたものだ…。

午前中に理学療法と嚥下のリハビリを行い、作業療法のリハビリは午後になった。リハビリ室のキッチンで作業を始める。

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板チョコを開封するのは何十年ぶりという気がする。

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包丁で板チョコを細かく刻む。麻痺のある右手で包丁を使って刻んだのだが、チョコレートは結構硬いので、意外と包丁を力を入れてしっかりと握る必要があった。チョコレートを刻んでいるうちに、右手に麻痺特有の「ビーン」という刺激が発生する。今後料理をする際、硬いものを包丁で切る時など、ちょっとやりづらいかも知れない。

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↑  喜んで作っている様子

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刻んだチョコレートにバターを入れて電子レンジで溶かし、卵、牛乳、砂糖、ホットケーキミックスを順番に入れながら混ぜる。

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電子レンジで温めると、結構膨らんだ!

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ひっくり返してお皿に出してみる。形はともかく、出来上がったようだ。

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切る。空気が結構入ってしまっている。もっとしっかりと混ぜなければいけなかったのかも…。リハビリ室にチョコレートの甘い香りが漂っている。

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担当のOTさんと食べてみる。レシピよりも砂糖を減らして作ったので甘過ぎず、なかなか美味しい。レシピでは胡桃を入れるのだが、今回は予算の都合で入れなかった。生クリームとかあると結構イケるのではないかという話になる。このようなパン系の食べ物は、嚥下する際に口の中の水分が奪われてしまうので難易度が高く、少し苦戦していたら、OTさんがコーヒーを淹れてくれた。ありがたくいただく。

他のリハビリスタッフも美味しいと言って食べてくれた。自分の担当のスタッフにも終業後、食べていただくようお願いして、リハビリは終了した。明日にでも感想を聞こう。

2回もスイーツ作りの機会を作ってくれたOTさんに感謝である。

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