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Photo by
ainoaki
海が見える家
夏の終わりに買った一冊。
表紙が綺麗だなって単純な思いで購入したわけですが。
いや〜今の私に響く!
就職して1ヶ月で会社を辞めた主人公が、長い間会っていない父の訃報を聞き、父が暮らしていた南房総に遺品整理に姉と共に訪れる。会社で挫折をし、生活が苦しくなった時期と重なったこともあり金目のものはないかという気持ちから始めた遺品整理だった。
今まで知らなかった父のもう一つの顔。そして不思議な出来事が次々主人公に降りかかり、父を取り囲む人々と触れ合ううちに次第に気持ちが動いていく。
読み進めていくにつれ自分が、その街にいるような気持ちになった。
読み終わった今胸の中に広がるのはあたたか〜い気持ちと気持ちの良い潮風。素敵な物語でした。描写が細かく、クドくなくて読みやすいのにしっかり浮かんでくる。
これはぜひ読んで体験して欲しいので、細かく紹介するのは辞めておきます。