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身震いするほどの囚われが澱のように深く静かに

最近、加齢をヒシヒシと感じる出来事が多く、気持ちは若い!は何の足しにもならない事を痛感する日々である

ゆえに、日々せっせとヨーガを実践している
一年が経過し、カラダにだいぶ柔軟性が出てきており、関節も一年前と比較すると動き易くなっている
と思っている

柔軟性が上がってくると、新しいアーサナに挑戦してみたくなる
がしかし、そうは簡単には出来ない
実際にチャレンジすると、面白いくらいに全く出来ない
柔軟性も必要だが、上級者向けになればなるほど、筋力も必要なことが今更ながらわかる
あの憧れのアーサナは果たして死ぬまでに出来るようになるのか・・老いに逆行している気はするが、そこはやる気が大切なので諦めず地道にやっていく

新しいアーサナに挑戦を始めると、それまで眠っていた部位を使うことになるからか、衝撃的な事象が起こり始める
それに伴い、これまで気に留めるというか、ほぼスルーしていた囚われがはっきりと捉えられるようになってきた

その囚われは、根源的な囚われではないかと思われるものだった
それはもう、どす黒く淀みねっとりして冷たく・・
それ程までに自分というモノを無くしたくないのだな・・・と
これがあるから自分と他者を分離する様に心が動くのだな・・・
実に巧妙に自我は働く・・・

それが判り、自分はとんでもなく性根の悪い人間なのだと思った
表層にある世間での常識や道徳などのお陰で、この冷酷で残忍で醜悪なものが表に出ないですんでいるなのだと思った

この目を背けたくなる、底に澱んで積もったものがある限り輪廻転生は続くのだと思う
恐らく、これは私だけでなく転生している者全てにあるような気がする
これがある限り、分離するしかないからだ

正体がわからず纏わりついていた何か
それは表層の出来事で感情や思考が強いと気が付かない
それ自体に明確に姿がないから
しかし、じっと観察していると
何かゆらゆらとやってくる
それは自我を強固にする様に心を動かす

私の感じた『それ』はカウンセリングやセラピーなどでは到底解消する事は出来ないと思う
生まれる原因となっている囚われだと思うから

前世の出来事のトラウマ、という類のものでもない

じゃあ、なんなんだ!と思われるかもしれない
それは・・・自分で観察して見つけるしかないと思う

アーサナではカラダを使い、頭では気が付かないような囚われを解消していると聞いた
考えてわからぬなら肉体を使え!ということだ
そして、その方がより深い領域に達することができるそうだ

今回の気付きで、自分がどうしてそう思うかを客観的に見て
他人事のように
ああ、そう思う、考えるのですね、と捉えることが出来るようになった

巷では自動思考を止める
というのが流行っているようだが、止めてどうする!原因は放っておくのか!と言いたくなる
臭いものに蓋をして、次々湧いてくる思考を止めて、根源からの情報を貰うらしいのたが
何の解決にもなってない気がする

私のように面倒臭い道を選ぶ方が変なのかもしれないが
今回の気付きで、世の中の見方が変わった
内観の重要性も、これまでとは全く違った意味でわかった
外に意識を向けていたら何も変わらないことも

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