伝統を守る若き宮大工の挑戦
沖縄の象徴である首里城が、2019年の火災で焼失してから5年が経過し、再建への道が進んでいます。この復興プロジェクトに情熱を注ぐのが、北九州市出身の若手宮大工・小松優喜さん(24歳)です。小松さんは、首里城の象徴である赤瓦の取り付けや内装工事を担当し、一つひとつの部材に心を込めて作業しています。
幼い頃から工作が好きだった小松さんは、清水寺や法隆寺で伝統建築に感動し、宮大工の道を志しました。沖縄出身の友人が首里城焼失に悲しむ姿を見て「何か力になりたい」という思いが芽生え、今、この大仕事に取り組む日々です。地域の住民からも「ありがとう」という温かい言葉をもらい、ますます気持ちが引き締まると語っています。
首里城再建に携わる宮大工たちの姿には、伝統を守り続ける日本の職人魂が宿っています。小松さんの努力と情熱によって、首里城は再び輝きを取り戻し、100年後もその美しさを人々に伝えることでしょう。