日米共同演習『キーン・ソード』、地域防衛と住民避難訓練で即応力を強化
自衛隊と米軍が実施する日米共同統合演習「キーン・ソード」は、今年度最大規模の約4万5000人が参加する重要な演習です。この演習では、初めて南西諸島から住民を退避させる訓練や、負傷者を前線から本土まで輸送する訓練が行われ、地域の防衛力と連携強化を目的としています。
特に、与那国島や鹿児島県徳之島などの離島では、島外への住民避難訓練や、オスプレイを使用した負傷者の輸送が行われ、実際の有事に備えたリアルなシナリオが採用されています。これにより、万が一の有事においても迅速かつ確実な対応が可能であることが確認されました。
また、米軍や自衛隊による宇宙・サイバー領域の訓練も行われ、近代戦に必要な新たな領域での即応力も向上しています。さらに、F22やF35戦闘機が参加する実戦さながらの演習は、日米の連携強化を象徴するものです。
この演習は、国民の安全を守るために必要不可欠な訓練であり、今後の防衛力強化に繋がる大きな一歩です。国民保護の面でも、現実的で具体的な対応を通じ、国家の防衛体制が確立されつつあることが示されています。日米の強力な協力体制は、地域の平和と安定を守る礎として称賛に値します。