オタクの「思い出なんかいらん」
わたしは自他ともに認める「熱しやすく冷めにくい」人間です。
ビビッときてからのめり込むまでの速さが尋常ではなく、熱狂してきたジャンルは数知れず……
すべて「本気」で好きになっているので、すべて「本気」で追いかける。それもぜんぜん飽きない。そんな複数ジャンルオタクライフを送っています。
そんなわたしなんですが、2ヶ月ほど前から、今までとは毛色の違うジャンルにハマりこけることとなりました。
前触れはほぼ無く、「やばい、好きかもしれん。」と思った瞬間、気づいたら沼の底におりました。
(オタクは、「オタクの型」が身体に染み付いているので、その作法に乗っ取って一瞬で沼の底にたどり着くことができる)
まだ見ぬ過去の映像や雑誌の記事を思う存分漁るのに忙しいオタクなりたてオタクは、毎日新しい推しのことで頭がいっぱい!オタクはなりたて期がいっちゃん楽しい!(嘘!ずっと楽しい)
日々の新しい供給も多く、目まぐるしい毎日。今までのジャンルとの繋がりがほぼ無いため、住む世界がもう1つ増えたみたいな感覚です。
そんな日常を過ごしていると、ふと、気づいてしまったんです。
大好きだったあのジャンル、このジャンルに、手が回っていない自分に。
新ジャンル以外も大好きなのに、物理的に手が回らず、少しずつ離れていってしまっているのです。
どうしたもんか!と思うのですが、本当に時間と心のキャパが足りなくて………………!言い訳ですが…………
わたしは、好きになったものを手放したりするのが苦手です。でも、これをきっかけに、そろそろ、それもできるようにならないとな……区切りをつけられるならつけた方がいいのかもな……と思うようになりました。
そんなときに、ふと、本当にふと、ハイキューを読みました。
そしたら、宮侑がこんなことを言っていました。
バレーボールの「思い出」なんか1個もない
全部ここにあんねん
全部!!!
俺の筋肉や!!!!
(44巻)
このセリフ、元から大好きだったんですが、こんなに胸に迫ってきたのは初めてでした。オタクの私のことを全部肯定してくれているように感じました。
別に、思い出にしなくたっていい!
過去のものとしなくていい!
だってぜんぶわたしの心の筋肉になっている!
めちゃくちゃ私の感覚にしっくりきて、大泣きしてしまいました。
今まで出会ったジャンルがすべて積み重なって、いまわたしはここにたどり着くことができました。
もらった感動はわたしの中で生きつづけるし、その感動を経たから今のわたしがいるし、新しい情報がきたら自分ごととして楽しむことができます!
思い出なんていらん!全部わたしの筋肉!ヤッターー!!!!
ありがとうハイキュー!大好き!!
ということでこれからも雑多ジャンルオタクしてゆきます(オチこれ???)
今ハマりたてでパツパツですが、もう少し時間が経って、生活に馴染んだら、他ジャンルに手を出して同じように悩んで、同じように開き直ると思います。
オタクって本当に…………………………………………
Fin