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ソムリエ試験勉強で泣いてるピンク

久しぶりに仕事中に涙を流す人を見ました。
仕事中といっても営業が終わり、片づけをしながら落ち着いている時。
ふとワインの話になりました。
勉強してもしてもわからない!って悔しくて泣きだしてしまいました。
アルバイトで来てくれている通称ピンクさん。
このnoteを書くきっかけとなった、このお店の立て直しというかリメイクというか、そんな中でも「無給でもいいです!ここが好きなんで!」って言って残ってくれています。熱い女子。
全く飲食の経験なんてない状態で一緒に働きだして3年以上は経ちます。
物覚えが異常に悪いのです。。。多分笑
ただ、まじめにお仕事に取り組む姿勢や一生謙虚でいるプライドは涙モノです。だから、僕はずっと一緒に働きたいと思っています。
そんな彼女は今年ソムリエ試験にチャレンジしています。誰もが無謀だと思うほど、全くのゼロスタート。
それでも初めて勉強をしている!と豪語するほどこの機会をもらえたことに感謝をしてくれています。あ、そもそもソムリエになるチャレンジを会社として導入したのは僕がソムリエになってから。(ソムリエ受験にかかる費用全額は会社負担、ただし合格するのが条件です笑)

そもそも僕がソムリエになったのが2011年。2005年に独立をした自分。脱サラを振りかざしてオープンしましたが、社員と奮闘する間にドンドン芽生えてきたのが劣等感。もともと遅めに飲食に入ったので出来ない自分への情けなさは人一倍感じていました。それでも負けるもんか!でやってきました。オープンして飲食のプロたちと一緒に頑張っていく中で、皆が自分を認めてくれているのはありがたかった。ただ、やはり知識が乏しい。
そこで、現場の経験を積めばチャレンジできるソムリエにチャレンジすることを決めました。社員と二人で合格を目指しました。オーナーが落ちれないってことでかなり緊張感があったおかげで合格、社員も合格。
(アカデミーデュバンに通いましたー)
そこで気づいたんですが、「これ、みんなでやろう」
次の年から毎年毎年いろんなスタッフが受験合格。今までほとんどのスタッフが1発合格しています。ただ、近年はドンドン難しくなってなかなかそうはいかない。、、それでもこれだけソムリエがいる会社も珍しいし、毎年受験費用や出来る限りの協力をしているということで今年も沢山のスタッフがチャレンジしています。
アルバイトももちろんOKで、今回はピンクさんもチャレンジすることになっているわけです。
そのピンクが泣き出してしまった・・・・
理由、それはワインの産地が覚えられず、悔して悔しくて。
あんなにボロボロ流れる涙を見たのは久々でした・・・
そしてそれほど一生懸命やっているんだなって嬉しかったです。
今帰らなきゃ終電乗り遅れる時間でしたが、
「ピンク、ちょっと勉強しようか」
って言ったら、もう教科書持ってました笑
地図から覚え方から少し一緒にやりました。
以前、ミーティングで
「達成感で泣ける会社」
そんな会社イイなって話をしたことがあります。
もしもピンクが受かったらそれを超えられる人かもなって。
結局、みんな苦労というか勉強とかを年を重ねるとお金で買うんですね。
いや実は学校も親も払ってくれているんですよね・・・
ただ、自分で払うようになるんですよね。
知識や経験は、自分で積み重ねるしかない
勤勉ムードってすごい会社をよくすると思っています。
誰かの必死さってかっこいいし、自分もなんだかそんな気分になる。
また、教えていると忘れていたり、抜け落ちていることもわかる。
日々の仕事に追われて忙しいことを理由に努力をしない自分を美化する。
そんな時に隣の人が頑張っているとやっぱりね。
ソムリエ試験を会社で受け続けるのは、こうしたムード作りも大きな要因です。
そして最大の要因は、個人のものだから。
個人の勉強した証であり、その後の人生も大きく変わるかもしれないほど大変だけど楽しい資格。
少しでもソムリエ試験合格へ向けてバックアップしていきます。


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