街の本屋さん
あなたの住む街の本屋さん、いくつありますか?
大抵の駅前には個人の本屋さんがいくつかあったのに、最近はぐんと減りましたね。大きな書店がスタバとコラボしている店舗を多く見かけるようになりました。ポチッとして家まで本が届くとかデータとなって端末に表示されるシステムはもう生活の一部ですから、なかなか個人の本屋さんの経営は難しいのですね。
独立書店、独立系書店という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
コロナ禍前頃から少しずつ増えている個人の書店を指しているようです。現在も増加中とか。特に定義はないので「ここは独立書店です」とか「この形態は独立書店ではありません」なんてことは言えないのですが、何か不思議な雰囲気を醸し出している書店であることは確かです。
鎌倉市大船にそんな書店を見つけたので足を踏み入れてみました。
平日にはシエスタ(お昼寝)が必要な店主さん(平日の12時から13時は営業時間外です)は、一冊一冊を丁寧に並べ替えたり「サイン入り」とメモを付けたり何やらパソコンに向かってパチパチしてたりして、私のイメージにある個人本屋とは違いお忙しそうでした。お一人で経営されているお店は、板張りの床に天然木の本棚。新しい本のいい匂いに包まれ、手に取りゆっくり選ぶことができました。店主が本を宝物のように扱うので私もいつもよりずっと丁寧にページをめくったりして。本一冊がなんだか愛おしいような、ただのモノではないような感じがします。ポチッとする時には感じられない紙質とか本の厚さとかページの開き方がそれぞれ違って愛着が湧きました。
ところで、大きな書店や図書館でお会計や貸し出し受付に持って行く時なんだか恥ずかしいような気になりませんか?何も悪いことはしていないのだけれど、自分が選んだ本が自分の頭の中を曝け出しているようで緊張します。
この本屋さんは、そういう精神的なハードルがかなり低くかった!時間をかけて選んだ本をポンとレジに置いて店主と目を合わせてニコっとできました。ソリャソウダ。ここにあるすべての本は店主が選んだもの。どれをとってもお薦めの本なのですから。
久しぶりに、手にとってみる。時間をかけてみる。そういうわけで選んだ本は4冊。ちょっといい気分になって、思わぬ大人買いでした。
まだまだ続く暑い夏。エアコンの下で、カフェで、空いてる電車の中で。
一気に読まず、休みやすみで。夏じゅう楽しむぞ!(秋までかかるかも・・)
【おまけ】
これだけ買ったら、ポイントついただろうなといういやらしい気持ちがないわけではない。ポチッもやっぱりやめられません。