どんぐり算数とは?
Terrakkoでは、どんぐり算数のクラス/サポートも提供しています。
思考能力をつけるといわれている お絵描きどんぐり算数問題。
6ヶ月のどんぐりPilotコースを経て、息子たちと6年のホームスクール時代を歩んだ私が思う、どんぐり算数問題の工夫と視点を今日は書きます。
一年生の問題を参考にします。
表示の工夫:
・見やすく優しいフォント
・言葉をまなび始めた一年生だからこその、スペースがある文構成
内容の工夫/日本語を理解できているかをチェックできる:
・比較:~は~より いくつおおい/すくない《何をどう比べればよいのか》
・時系列(過去/現在/未来):いま、かぞえたら《どう変化したのか》
・語彙力:みんなで/ぜんぶで/あわせて《言葉を知っているか》
・数え方:なんびき《言葉を知っているか》
回答のさいに観察する点:
・問題を解こうとしているか。
・どのくらいあきらめないで考えていられるか。
・楽しそうに解いているか。
《現在の精神状態・これまでの生活習慣/環境面の影響が確認できる》
添削のさいに重視する点:
・あかいカメとしろいカメをどう表現しているか。
《自分の考えを絵で出力可能か》
・あかいカメとしろいカメの数をどう表現しているか。
《数の理解はできているか》
・あかいカメとしろいカメの数の違いをどう表現できるか。
《数の操作ができているか》
・「みんなで」をどう表現しているか。
《みんなでの意味を理解して数の操作ができているか》
・「なんびき いるのでしょう」に対する答えをどう表現しているか。
《なんびきと問われて、なんびきを使って回答しているか》
・紙一面をどのように使って回答しているか。
《一枚の紙の大きさをうまく使って回答できているか》
・色鉛筆をどのように使っているか。
《色の違いを利用した問題を解くための工夫ができているか》
おまけ:
回答はあっているか。
1問だけの問題ですが、きちんと一人一人のお子さんの状態を見ようとするとこれだけのことが理解可能です。
このようにどんぐりの問題を解く作業と添削をするだけで、
・日本語の理解威力
・算数の理解力と考え方
・現在の心の状態
・生活環境で改善すべき点
などが、確認できます。
テストを行うことなく、どのくらいのレベルで国語と算数の学びができているかもわかります。
できなかった・時間のかかった問題は、「わからん帳」カテゴリーに入れて、自分専用のチャレンジ問題集ができあがります。
このわからん帳の作り方は、どんぐりを卒業した後の学校や試験でも使える方法です。
私も700問すべて解いて、算数が好きになりました。
それまでは算数/数学、楽しいと思ったことがありませんでした。
子育ては、いろいろなことを学ばせてくれます。
子供に感謝です。