白饅頭日誌:1月7日「東大卒エリートが幸せになりにくい理由」
先日、とても興味深いnote記事を見かけた。
「東大卒業生の幸福度が上がりにくい理由」となっている諸要因を考察した長文の記事である。
全体的に論旨が明快で説得力があり、なるほどと唸らされた。
この記事を書いたのは「東大卒の人生を考える会」という名のアカウントで、文字どおり東京大学を卒業した人たちの人生を多角的に考えることを趣旨とした記事を発表されているアカウントであるようだ。
私も東京に来てからの人生において、東京大学を卒業した人とプライベートでも仕事でも多く知り合うことになった。
いまの私の担当編集のなかにも東京大学卒の人がいる。せっかく東京大学を出て就活に勝ち抜き、皆が羨む大手出版社に勤めたのに、そこであろうことか御田寺圭の担当編集にならなければならないというのは、その時点で幸せを盛大に逃してしまっているというか、人生とはうまくいかないものだなと自分を棚に上げて同情してしまうのだが、まあそれはそれとして。
結論を端的に述べると、たしかに私の観測範囲でも東京大学(あるいはそれに並び立つ名門大学)を出た人はあまり幸せそうには見えない人の方が多いように感じる。なんなら早稲田や慶応を出ている人の方が「楽しそう」な感じで生きている人は多いようにさえ見える。その個別的でミクロな要因は上掲のnoteで挙げられた諸項目に同意するのだが、しかしながらもっと深淵でマクロな、いわば「究極的な要因」については、私は上掲のnoteの筆者とは少し違った意見を持っている。
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では、東大を出た人が幸せになりにくい「究極的な要因」とはなにか。
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