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白饅頭日誌:12月18日「氷河期世代は二度死ぬ」

 「ああ……またこういう話題か……」と、ため息が出るようなニュースをつい先日見かけた。

就職氷河期世代を対象にした宮城県職員の中途採用試験が始まりました。平均倍率は56.1倍となっています。

この中途採用試験は、バブル崩壊後の景気低迷期に就職活動をしていたいわゆる「就職氷河期世代」を支援しようと行われていて、1970年4月2日から86年4月1日までに生まれた人が対象です。県庁や県警の事務職員など4つの職種あわせて10人ほどの採用枠に対し561人が受験を申し込み、平均倍率は56.1倍となりました。

tbc東北放送『「平均倍率56.1倍」就職氷河期世代“37歳~53歳が対象”県職員の中途採用試験』
(2023年12月10日)より引用
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/885700

 いわゆる「ロスジェネ世代」を対象にした公務員の特別採用は、政府の呼びかけによって全国の各自治体で行われるようになっているが、そのどれもが異常なほどの高倍率になっており、そのせいでしばしばニュースになってしまうほどだ。ネットではそのたびに波紋が広がっている。

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