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マガジン限定記事「れいわ新選組とは何者で、どこへ向かうのか?」

 多くの読者から先月末に解説のリクエストを受けていたこちらの新聞報道について。

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が22、23両日に実施した合同世論調査で、若年層の政党支持率に「異変」があった。18~29歳では国民民主党が18・9%でトップとなり、自民党の11・8%を上回った。30代では国民民主が15・9%、れいわ新選組が14・4%となり、自民は11・2%で3番手に甘んじた。(中略)

若年層の支持に下支えされ、全体の支持率では国民民主が前回調査(1月18、19両日実施)比2・6ポイント増の9・8%で野党トップとなった。れいわは同1・7ポイント増の5・2%で、令和3年1月の現行制度での調査開始以降で最も高い数字を記録した。維新も同3・2ポイント増の5・7%と復調した。

産経新聞『30代の支持率、自民が3番手に転落 国民民主、れいわの後塵拝す』
(2025年2月24日)より引用
https://www.sankei.com/article/20250224-EX2SAFB77FJVXONVV4GWKUYMZE/

 れいわ新選組の30代における支持拡大。これが多くの人に衝撃を与えていたようだ。

 結論からはっきり言うと、次の参院選で大きくその党勢を伸ばす政党として国民民主党は言うまでもないとして、れいわ新選組も負けず劣らず躍進することになるだろうと予測している。

 れいわ新選組は前回の統一地方選での大躍進、前回の衆院選で議席を3から9に増大させたことは記憶に新しい。かれらは勢いを保ったまま参院選に臨み、他の政党とは一線を画した独自の戦いを展開して大幅に議席を伸ばすだろう。全国的な影響力はさらに増す。世間の人びとに対する純粋な影響力だけを見れば、国民民主党や日本維新の会に引けを取らない「第三勢力」にまで成長する可能性がある。

 今日は「れいわ新選組」について、どういう政党で、どこで・だれが支持していて、その根底にある「コンセプト」はなにかという点について、自分が知るかぎりの論点を整理しておきたい。

 話を始める前にひとつだけ断っておくが、れいわ新選組を侮るべきではない。かれらは2020年代後半の日本で、あなたが望むと望まざるとにかかわらず、間違いなく政治や経済や社会の「嵐」の中心になる。なにを議論するにしても、もはや「れいわ新選組」の存在を避けて通ることはできなくなる。
 

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