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Ruby; 千葉ワインと、BOW!

大学受験時代の友人たちと、日本ワインの夜。

千葉は津田沼の予備校に通っていた私たち、今夜まさかの千葉県産ワインに出会い思わずオーダー。八街市にワイナリーがあったとは…。 

エチケットの8は八街から取ったのですね、きっと。
調べてみると、葡萄畑になってからはまだ若くて2010年から。ステンレスタンク発酵後にフレンチオークで7ヵ月間樽熟成とのこと。

ぶどうはマスカット・ベーリーAですが、色は鮮やかながら深く、タンニンも感じられました。焼き鳥( 確かこのあたりではぼんじりだったかな)と一緒だったので良い感じ。やさしいけれど少々シャープさもあります。

Vent Vin Vineyard

しかし、この日3人がもっとも楽しんだのは山梨の「BOW!」というワインで、美味しくて皆で2杯ずつ頼んでしまったほど・・。
まず色がよくて、(一番のポイント)クリーミーなピンクがかった赤、磨かれていないルビーそのものの色。濾過していないのかもしれません。

ボトルには書いていなかったのであとで調べたら、ぶどうはマスカット・ベーリーA主体に、カベルネ・フラン、ほんの少しムールヴェードル、というアッサンブラージュ。
自然酵母由来なのかやわらかな春の土みたいな香り、ゆるゆるとした川の流れのような味わいでした。

ドメーヌ・オヤマダ

16年後

「受験」という人生のイベントによって繋がった私たちは、数年前から、なぜか年に一度だけ、桜の時期に集まるようになりました。

出会った当時はもちろんお酒は飲まないし、まさか16年後こんなにワインと日本酒好きになって再会し語り合う日が来るなんて、想像もできなかった。それぞれに全く違う道を歩み、心触れる瞬間や言葉にできない思いがあり、思い切り心許せる空間がある。

現在の生活も隔たった時間も超えて語り合える貴重な時間は、やっぱり美味しいお酒と一緒がいいですね。


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Erico TERADA
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