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システム手帳は自分を高めてくれる。愛らしく気品漂うネオフィナード・さくら

今回はシステム手帳ブランドの老舗・アシュフォードから販売されている「ネオフィナード さくら」についてお届けします。

ネオフィナードとは

ネオフィナードは、アシュフォードが展開する人気のシステム手帳のひとつです。

最大の特徴は、凹凸のあるジャケットの表面。
これはキップレザー※にリザード(トカゲ)の型押しを施したものです。

※キップ…生後6ヵ月~2年の中牛の革

細やかでくっきりとした型押しは、キップレザーだからこそなせる技。
模様はひとつとして同じものがなく、まさに一期一会です。

また、ネオフィナードはベーシックな色やはっきりとした色のラインナップが豊富ですが、数年前にローズゴールドの金具を使用したものが加わりました。
中でも、パステル調の「さくら」と、ミントグリーンの「わかば」は一際異彩を放ち、女性ユーザーを中心に支持を得ています。

購入のきっかけ

突然ですが、人が使い込んでいる手帳は、なぜか魅力的に映るものです。

ネオフィナードの存在は知っていましたが、なめらか、もしくはハリと艶のある革が好きだった筆者はあまり魅力が分かっていませんでした。

しかし、先日足を運んだシステム手帳のイベントにて、アシュフォードの向井さんがリング径の比較として、私物のネオフィナードを持たせてくださったのです。

そのネオフィナードは「アシュブルー」というWEB限定色でした。
使い込まれたジャケットはリザードの凹凸から複雑な照りが放たれており、「ネオフィナードって使っているとこんなに味のあるジャケットになるんだ……!」と衝撃を受けたのです。

触れたのはわずかな時間ながら、本体そのものの魅力だけでなく、持ち運び、仕事を共にした「相棒」としての風格が、向井さんのネオフィナードに宿っていました。

あの風貌が忘れられず、ネオフィナードについて調べているうちに辿り着いたのが、ローズゴールドの「さくら」でした。
「わかば」と迷いましたが、これからの自分を思い描くと、「さくら」がしっくりきたのです。

サイズはミニ6を選びました。
既に同メーカーの「モダングレース」を愛用していますが、そちらは情報のストック用として使い、ネオフィナードをメインとして据えることにしました。

手帳紹介

ここからは、実際にどのようなジャケットなのか紹介していきます。

ものによっては帯状の縞線が目立つネオフィナード。
筆者が購入したものは粒状の部分が多く、触るとプチプチしていてくせになる触り心地です。

型押しレザーというとハードな印象を受けますが、ベビーピンクのさくら色がそれを中和し、上品な高級感の印象付けに一役買っています。

リング径が19mmなため、ジャケットの横幅はやや大きめです。

裏面もかなり細かな粒状です。
ポケットが一つあり、緩やかなカーブ状になっているため取り出しやすいです。

ネオフィナードさくらの美しさは表面だけではありません。
内装の柔らかな色調のブラウンはマットに仕上げられており、個人的には森永製菓のキャラメル「ハイソフト」を彷彿とさせます。

ローズゴールドのリングが内装とのコントラストで一層映えます。
ひとくちにローズゴールドといっても、品物やメーカーごとに色合いが異なります。
こちらはコーラルピンクに近い、澄んだ光沢です。

内側のポケットにはアシュフォードの空押しのロゴ。
全体の調和を乱さないさりげなさにこだわりを感じます。

よく見ると、ベルトのボタン部分もアシュフォードのロゴ入り。
このロゴは職人が丹精込めて商品を製作する「工房」なのだそうです。

サイドには可動式のペンホルダー付き。
直径13mmまでのペンを収納できます。

リフィルとペンのコーディネート

システム手帳の醍醐味といえば、リフィルとペンのコーディネートです。
今回は初期セットアップとして、リフィル2点、ペン1本を用意しました。

①アシュフォード 6mm罫線リーフ 小口ローズゴールド

ローズゴールド金具に必ず合わせたいのがこちら。
クリーム色のリフィルの縁にローズゴールドを施した一品です。

②カラーメモリーフ 8mm横罫 ピンク

通常とは異なるメモや、挟む穴をずらせばインデックス代わりにもなるM5用のメモリーフ。
TODOを書く、特定の議題を書くなど、サブ的な役割を託したいです。
ネオフィナードさくらによく似合う淡いピンクが特徴。

③パイロット アクロ500 0.5mm シルキーベージュ

直径9.6mm、全長128mmのスリムでコンパクトなボールペン。
ミニ6だけでなく、M5にもぴったりです。

手持ちの「ユニボールワンP」を使う手もありましたが、細身のこちらのほうが合うと判断し、購入しました。

コバ(裁断面)の塗りもチョコフォンデュのような照り

初期セットアップの断面がこちら。
ローズゴールドの小口にうっとりします。
まだまだ入りそうですが、使いながら試行錯誤を積み重ねていきたいです。

リング径比較

手持ちのモダングレース(直径13mm)と並べて、厚みやサイズ感を比較してみました。

リング径に限っていえば、ネオフィナードの19mm径のほうが明らかにリフィルが入るのがうかがえます。

ただ、コンパクトで軽く扱えるのは13mmのモダングレースです。

リング径の大きさは一長一短なので、書く量や入れたいリフィルの量、持ち運びなど、用途に合わせて選びたいものです。

おわりに

今回はアシュフォードのシステム手帳「ネオフィナード さくら」についてお届けしました。

数あるシステム手帳ブランドの中でも、アシュフォードは特に女性好みのジャケットを意識して展開している印象を受けます。

パステル調×優しくマットなブラウンの色合い、ローズゴールドの愛らしく上品な艶、型押しをはじめ職人さんの息吹を随所に感じるつくりは、繰り返し手に取り眺めていたくなります。

システム手帳は高額なのもさながら、それ相応の技術とこだわりが込められた品です。
また、これまでの好みと異なる品に惹かれたということは、その品に見合う自分へとレベルアップする段階なのかもしれません。

システム手帳に限らず、自分を高めてくれる品との付き合いを大切にしたいものです。


今後も手帳・文房具を楽しむための話をお伝えしていきます。

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