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【手帳と暮らしてきた#3】産後の育児を助けてくれたファンクションノート

本連載では、主宰のおおやまが実際に自分や家族のために使ってきた手帳と、当時の使い方を振り返ります。

今回の手帳…ファンクションノート デイリープランナー

今回紹介するのは、ラダイトの「ファンクションノート デイリープランナー」です。

ファンクションノートは、元々ステーショナリーブランドのユナイテッドビーズから販売されていた人気商品です。
(ユナイテッドビーズは2018年に倒産)
現在はラダイトというブランドで販売が引き継がれています。

全11種類のフォーマットがあり、64ページで定価500円ほど。
ちょっと試したいフォーマットを手軽に楽しめる上に、程よく厚みがあり裏抜けのない本文用紙が使われています。

うち、「デイリープランナー」のフォーマットはこのようになっています。

・日付枠
・タイトル枠
・24時間の時間軸
・方眼メモスペース
・TODOのチェックボックス(9行)

デイリー手帳で有名な「ほぼ日手帳」や「EDiT」より、フォーマットがかっちり分かれています。

使い始めたきっかけ

ユナイテッドビーズの手帳は何度か使ったことがありました。
シンプルでオレンジの差し色がきいたセンスあるデザイン、品質の良さ。
正式な手帳としてもう手に取れないのが惜しまれます。

息子の出産を控え、育児の記録をつけやすい手帳を探していたときにファンクションノートの存在を知りました。

何といっても、細切れな世話の記録、日々の子どもの様子、毎日のTODOと、必要なことを書くためにこの上なくちょうどいいフォーマットだったのが決め手です。

初めての育児なのと、出産が7月だったため、1年通して使える手帳より気軽に使えるボリュームもありがたかったです。

実際の使い方

・時間軸…ミルクをあげた時間と量、おしっこ・うんちの記録
・方眼メモ欄…息子の体温、ミルク・おしっこ・うんちの回数、育児記録とメモ
・TODO欄…その日やることの備忘録

産後は消耗しており、メモをとるので精一杯です。
ほとんど書けていない日も見受けられます。

しばらく実家に滞在していたため、家族の休みを把握するためにも使っていました。

わずかですが、夫が書いたメモも残っています。

紙の手帳やノートを共有する機会はさほどありません。
こういった育児記録であれば、家族に書いてもらうと自分にない考えをもらえますし、読み返したときに良い思い出になります。

保健師さんからミルクを与えすぎないよう言われていたので、一日のミルク量をメモしてあります。

余裕のあるときはたまに息子の似顔絵を描き、面白かった様子を記録していました。

2~3冊目は余っていたノートに似たようなフォーマットで書いていました。

やはり時間軸が欲しくなり、4冊目は再びファンクションノートに。
成長とともに記録の仕方が変わり、以降は使わなくなりました。

目まぐるしい産後の記録がかけがえのない思い出に

当時の記録を読み返していると、おぼろげになっていた出来事やふとしたメモが鮮明に残されていました。

ミルク後 お歌を歌ったら拳でドーンと叩かれた…
イヤなのか? ナゾ…

○○ちゃん(友人)がマラソンに出たので、
△△(息子)に応援のことを話すと
「うぇーい」と…!! おへんじした!?

育児は「してもらっている」のではなく、
2人でする(夫談)

息子の面白おかしい出来事もあれば、夫や家族にかけてもらった言葉、産後の不安定な様子と、「そんなことあったかな」「あのときはしんどかったな」と当時の様子がノートから浮かび上がるようです。

記録はいつも遅れて届いたプレゼントのように、年月が経つとかけがえのない思い出となって胸の奥をじんわりと温めてくれます。

目まぐるしくも、二度と訪れない子どもとの日々。
肩肘張らず、ただ必要なこと、素直に感じたことを書く。
その日は精一杯でも、つらくとも、必ずありのままの出来事や思いをいとおしく思える日は来ます。

ファンクションノート デイリープランナーは、楽しかったことも、行き場のない思いも等しく受け止めてくれたのでした。


連載「手帳と暮らしてきた」は月イチ更新です。
今後も筆者の過去の手帳や当時の使い方を1冊ずつ紹介します。

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