バレットジャーナルと4つの分類ですっきりしたTODO管理をかなえる
日々のTODOやタスクを管理されている方は多いと思います。
管理方法はさまざまですが、現在のやり方があまりしっくりきていない方もいるのではないでしょうか。
今回は手帳術の一種である「バレットジャーナル」を部分的に利用し、すっきりしたTODO管理をかなえる方法をお届けします。
バレットジャーナルについて
バレットジャーナルとは、アメリカのデジタルプロダクトデザイナーであるライダー・キャロルさんが発案した手帳術です。
ノートとペンがあれば誰でも気軽に始めることができる上に、いくつかのフォーマットと記号を組み合わせるだけで身の回りのことが整理できる、画期的なメソッドとして定着しました。
名称の由来は、メインの記号として使われる「・(中点)」を弾丸=bulletに見立てたことからきています。
詳しい方法は各種書籍やネット記事で紹介されており、最もおすすめなのはライダーさんの自著です。
部分的にTODO管理に生かす
バレットジャーナルというと、手書きで線を引いてフォーマットを作る光景を思い浮かべるかもしれません。
今回提案したいのはそういった手間のかかる部分ではなく、バレットジャーナルの記号をTODO管理に生かす方法です。
これらは時間をかけず書くことができ、なおかつ一目で認識しやすいため、TODO管理と親和性が高いのです。
各種記号については後述します。
おすすめの手帳・ノート
バレットジャーナルを用いたTODO管理に適しているのは、手帳であればフリーページの多いもの、もしくはノートです。
フォーマットは記号を書きやすくするため、方眼、またはドット方眼を推奨します。
大きさは好みによりますが、特殊なTODO(後述)が一目で分かるようにB6サイズ以上をおすすめします。
↑マンスリーと111ページの方眼フリーページの手帳。
↑こちらもマンスリー+方眼フリーページの手帳の代表格。
↑濃すぎず、薄すぎないドット方眼のノート。1冊まるまるバレットジャーナルに使う際も適しています。
↑どうしても小型がいいという方はこちらがおすすめ。カバーがなくても十分使えます。リンク先は3冊パックなので注意。
すっきりしたTODO管理のために
ここからは、4つの項目に分けた管理方法を紹介します。
管理の鉄則は、TODOをあちこちに散らばさず1ヵ所にまとめること。
各TODOごとにページを分けても、1冊にまとまっていればすぐに行き来して確認できます。
①毎日のTODO
画像右ページが、実際の毎日のTODOを記録したものです。
完了した項目は×印をつけています。
TODOといっても、家事や服薬といった日常のことだけでなく、個人の取り組みや単に趣味としてやりたいことも組み込んでいます。
「やらなければならないこと」ばかりのTODOは気が滅入ってしまいます。
その日の楽しみとして、いくつか「やりたいこと」を盛り込むのがおすすめです。
バレットジャーナルの基本的な記号(KEY)
バレットジャーナルの各種記号は「KEY」と呼びます。
前述の通り、ごく簡単な記号ばかりなのですぐに書くことができます。
一度覚えてしまえば、記号を見ただけで物事の進捗が把握できるでしょう。
バレットジャーナルの記号はチェックボックスをメインにしたものもあります。
今回はより早く、一目見て分かる記号を紹介しました。
頻度の多いTODOはハビットトラッカーを作る
毎日の服薬のように、習慣づいている項目をいちいちTODOに書くのは面倒です。
そういった項目は、別途ハビットトラッカーを使って管理すると書く手間が軽減します。
画像は手書きで書いていますが、手帳に元々ついているトラッカーのフォーマットを使う、マンスリーやイヤリーページを使う、トラッカーを記録できる付せんやスタンプを使うなど、工夫次第でできます。
②中~長期のTODO
その日のTODOには含まれないけれど、近いうちに期限がくる、そのうちやらなければいけないTODOがあると思います。
それらは毎日の記録とは別に「中~長期のTODO」として分けておくと整理しやすいです。
控えているTODOを備忘録として書いておき、しかるべき日に参照してTODOとして組み込めばいいのです。
画像ではシステム手帳ブランド・KNOXのTODOリストリフィルを使っています。
綴じ手帳やノートに書くのであれば、別途ページを設けてインデックスを貼る、ふせんにリストアップしておいて完了したら消す、といった具合に分けるのがよいです。
③特殊なTODO
人生にはさまざまなイベントがあり、時として膨大な準備が必要なことがあります。
あまりにもやることが多いと混乱しますが、そんなときこそ特定の項目のページを用意し、全てのTODOを書き出すのです。
画像は筆者の息子が保育園に転園した際、準備したもののリストです。
書類などをよく確認し、ヌケ・モレのないようにリストアップします。
全体像が掴めたら、こちらのものです。
あとは手をつけやすい項目から進めて、×をつけていくだけ。
最初のリストアップさえしっかりしておけば、計画的に、かつ確実に膨大なTODOを完了できるはずです。
この項に限らず、複雑なTODOは「ツリー式」にして進めていくのがおすすめです。
例えば手作りの衣類を入れる箱が必要だとしたら、このように書きます。
工程を細分化して、一つずつ完了させていくのです。
一つの項目に対して具体的な行動が見えてくると同時に、物事を確実に進めている安堵感が得られるはずです。
④外出時や共有するTODO
ここまでは手帳やノートを活用してTODO管理する方法を紹介してきました。
この項ではアプリを利用したTODO管理についてふれます。
・Google Keep
Googleの多機能なメモアプリとして支持を得ている「Google Keep」。
例えばチェックリスト機能を使って、外出時のTODO管理ができます。
画像中央左の四角に囲まれた+マークを押して「チェックボックス」を選ぶと、簡単にチェックボックスのリストを作ることができます。
チェックボックスをタップすると、自動的に取り消し線が引かれ、グレーに変化し下部に移動します。
あらかじめリストを作っておくと、手帳やノートを開きづらい出先で確認がしやすく、重宝します。
・Time Tree
カレンダー共有アプリとして定番の「Time Tree」。
スケジュール以外にも、複数の人数で同じ項目を共有するのに便利なアプリです。
TODOではありませんが、例えば買い物リストを作成し、家族で共有して各々気づいた食材を追加し合えば管理が楽になります。
既に利用している方は多いと思いますが、場面によってアプリの便利さを取り入れると、さらに暮らしがスムーズになるのは違いありません。
おわりに
今回はバレットジャーナルの要領を取り入れたTODO管理の方法を紹介しました。
筆者は一時期、バレットジャーナルでスケジュールやTODO管理をしていました。
フォーマットを作るのは苦手で最低限のことしかしませんでしたが、今でも記号をTODO管理に生かしているくらいなので、単純明快で誰でもできるバレットジャーナルの魅力を改めて感じています。
それだけでなく、長年手帳を書く上でどのようにTODOを整理するか試行錯誤した結果、今回お伝えした分類方法が参考になるのではと思いまとめてみました。
やることが多くても、書いて現状、もしくは全体を把握するだけで気の持ちようは大分変わります。
いずれかの方法が、暮らしがより快適になる手立てになれば幸いです。
今後も「暮らしを照らす やさしい手帳のつかい方」をご提案します。
このnoteをフォローすると、最新記事の情報をいち早くお届けします!
◇◇◇
ほかの手帳記事・コラムを読む↓