Photo by team_ueno 【俳句】夏の月2句 11 山本てら 2024年5月26日 09:46 はかなさを糧にまばゆき夏の月夏の夜の月にくまなき心かな*夏の夜の月と書いてから、芭蕉の「蛸壺やはかなき夢を夏の月」は昼間の月なのではないかとの疑念が生じた。明石、須磨を訪ね、源平ゆかりの地を見、壇ノ浦での二位の尼君たちの入水へと思いは及び、海の底に沈んだ数々の調度品が、漁師が準備中の蛸壺に重なる……これら全ては日のあるうちに起こったことだろう。短夜の月よりも、青空に消えかかる月の方がよりはかなげに感じられる。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #俳句 #月 #松尾芭蕉 #蛸壺 11