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一日に二度、感動で死にかけた話
はじめてましての方に
こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を予定しています。
昨日はすごいことが一日に二回も起こったのでそれについて書きます。
個人的に、書かざるを得ない。
創作仲間と本作りの打ち合わせをした話
tanuという友人がおりまして、お互い大学の時に知り合いました。たまたま同じ大学だったけどヲタ関連が先で知り合ったので、学内でハンドル呼ばれた時はびっくりして固まったよねw
それからの付き合いでもう二十年以上が経つのですが、お互い私生活が忙しかったり、メンタル的にも体力的にも辛すぎて創作なんか遠い遠い……なんかもう別の星の話ですか? ってくらい離れている時期が長かったのです。
それが、今回私が長編小説の改稿を終えて、突如として文学フリマに出店を考えている、なんて言い出したら、私もイラスト頑張らなくちゃねと言い出してびっくり……という話は前にも記事で書いたのですが、このtanuと、昨日は本作りの打ち合わせをしてきましたー!!!
苦節(?)二十うん年、ついにtanuと本作りが出来る日がくるなんて。具体的な話し合いができるなんて。私は感動に打ち震えて昇天しそうでした。
これが一度目の「死にかけた」話。
都内の図書館で児童書を積み上げ、二人でどういう表紙絵にするか、表紙の紙、見返しはどうする、本文のフォントポイント、字間と行間と余白、紙の厚み、手触りなどなどいろんなことを話しました。
tanuは、「この本はかんちゃんの本だから、私は……」と遠慮がちだけど、私は二人で作る本だと思ってるよ。表紙絵がなくちゃ成立しないもの。tanuの絵が俺には必要なんだ! とほとんど愛の告白みたいなことを繰り返しながら、二人で幸せ過ぎる時間を過ごしました。
tanuったら私の小説を読みふけって駅を乗り過ごしたんですって。そんな楽しかったのか。もう何度も読んでるのにw
や、まじめな話、tanuがいなかったら私は書きあげられなかったと思っています。心底。
tanuが絶対的に作品の力を信じてくれていたから、大丈夫だよって言い続けてくれたから、先が読みたいよ、好きだよ、ってずーっとずーっと励まし続けてくれたから、私は創作意欲を失わずにいられたし、最後まで書けたし、改稿もできたのです。
本当に本当に、有り難いことです。
結局九時間くらいしゃべってましたかね。笑
日常の話とか愚痴とか悩みとかも含めてだけど。幸せだったなあ。
DMをいただいた話
tanuと別れて、心地よい疲れと共に私はTwitterを開きました。「楽しかった」って呟こうと思って。
そしたら、DMの通知。
へ?
創作アカでDM? 誰? なんだろう。知らん人になんか嫌なことぶつけられたらどうしよう。不安な気持ちになりながら開封。
それは、ファンタジー繋がりでもなんでもない、相互フォロワーのイラストレーターさんだったんです。
その内容に総毛だつ。
読 了 報 告 ?!
え、あれを読んだ人がいるって言うの?
本当に?
家族や友人や俺が勧めた人じゃなくて、自分から、能動的に、読んでくれて、しかも 読 了 !??!?!?!
そんな人が出現するってどういうこと?!
文学フリマでもしかしたらそういう人も一人くらいはいるのか、いやいないのか、まあ売れないよな、いいさいなくても俺が本の装丁にしたかっただけだしあの頃の俺が読みたかった物語を俺が書いただけだもの自給自足だもの別に誰も読まなくてもいいもんtanuがいてくれるもん一人でもあの物語が好きって言ってくれる人がいるからいいんだよ(早口)……って思ってたのに!?
会ったこともない人が、いきなり、「読み終わった」?!
どういうことなの……。
脳味噌が情報を処理できなくて涙が溢れてくる。その間にも目は勝手に文章を追う。
結構な長文で感想を書いてくださっていて、途中で視界が霞んで読めなくて、私はコメダ店内で一人、手のひらで口を押えて嗚咽をこらえながらスマホを何度も何度も見返ししました。
情緒がやばい。
私が、もしもらえるならこんな風に思ってくれたら最高だなって思うような、その理想のような感想で、私は再び天に召されたのでした。無事二度目の昇天。
本編に書かなかった、結局どうなったんや、の部分も、それでいいというような感想をいただき、でも続きも読みたくなると言ってもらえて、私は図々しくも「あの……続編、あります……」とURLを送り付けました。
そしたら夜中に「読んだよ~」ってまたDMくれて……あなたは神ですか……!
読むの早いし感想またくれるとか人の命を救う救世主でしかない。感想文は印刷して壁に貼って毎日拝みますね!!!
おかげで全く眠れない夜を過ごせました幸せですありがとうございます。ロングスリーパーの私は普段21:00には眠くなって、一日八時間は寝たいできれば十時間くれって感じなんですが、今日は四時間も寝てません。頭がぐらぐらします。ああ幸せ。
こんな日が来ると思いませんでした。
頑張ってきて良かった。
死にたいと思った日もたくさんあったけど生きてて良かった。
諦めなくて良かった。
私の物語が、私が勧めた人とか友人とかじゃない人に届くことなんかあるんだって、tanuが大丈夫だから信じてって言ってたから一応信じてはいたけど、でもそれが本当に、現実になって……これ以上何を書けばいいんだ(もう十分書いてるけど)。
感無量……。
文学フリマに出しても、高くて売れないと思ったし、サイトで全文無料公開してるから、読んでくれる人がちょっとでも増えたら嬉しいな、感想もらえなくても、誰かが読んでるかもって思えるだけで嬉しいよ。
そんな気持ちでいたのに。
まさか文学フリマより前に、全然予想もしてなかった角度の人から、しかもこんな理想のような素敵な感想をいただけるなんて。
今まであった辛いこともみんな吹っ飛びました。
これからもずっと生きていける。
死んでもいいと思ったけど本を作って文学フリマに出店するまでは死ねません。
ますます頑張ります。
tanu、一緒にいい本を作ろうね……!
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