上製本にしたい→印刷屋さんと製本所を調べてみた
はじめてましての方に
こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を予定しています。
長編小説を上製本で作るべく情報を調べている段階です。
印刷屋さん、製本所さん
元々は印刷屋さんで印刷してもらい、製本所で製本してもらうって流れなんでしょうが、最近は印刷屋さんが製本までするみたいなとこも増えましたね。オンデマンドもできてそれはそれは選択肢が多くてですね。調べるのも大変です。
まずは絞らなくてはいけません。
私の作りたい本の条件
無線綴じで、上製本=ハードカバー
本文が480ページほどある
小説本である
この時点で結構絞れますね。
同人誌は少部数、数十ページ、コミック……が多数派だと思われるので。
個人的こだわり
次に絞れるのが、個人的なこだわりなのですが、事前に個人情報を聞いてこない会社さんという点です。
「まずは会員登録してください(名前と住所と……)」「セット以外の条件の方はお電話ください」とかいうところも多々。
なんなら「入力してくれれば自動で見積もりします→入力→結果はボタンをクリック→次のフォームに入力してください(個人情報ください)」とかもあります。それ自動見積もりっていいますか?
業界の慣習? とかなのかもしれませんが、私は正直言って嫌です。
どの印刷屋さんにお願いしようか迷ってる段階で、メアドだけならともかく、個人の名前、住所、電話番号など教えたくないのですが、これが結構多いですね。
見積もり条件
ほぼ同条件にしないと見積もり比較ができませんので、全然未定の部分を含め、大体以下の仕様でおいくらになるのかを調べてみます。
部数:30
サイズ:A5
綴じ:無線綴じ(右綴じ)
表紙:上質紙135K、カラー、両面印刷、マットPP加工あり
遊び紙:あり
本文:モノクロ、480ページ、淡クリームキンマリか書籍用72KGくらい
入稿:完全データ、PDF
※表紙絵はtanu氏が描いてくれるし、私はPCそれなりに使える人間だし、夫も頼れるので、データは完全に自分で作りますという前提にしましたが、実際にどうなるかはまだ分かりません。
では、以下、私がGoogleで「上製本 印刷」などで調べた結果出てきた会社さんです。
※お値段はキャンペーンが適用されない場合もあるし、いつでもこれってわけじゃないです。目安。
■イシダ印刷
一回作ったことあるので知ってるんですけど、優しいし表紙データ作成も無料でサービスしてくれるし、オススメ。
無線綴じで800ページまでやってくれます。素敵☆
オンデマンドで92,239円。一冊当たり3074.6円。
■印刷通販ちょいのま
オンデマンドで45,173円。一冊当たり1505円。
うっわ安い! 逆になんか不安になるくらいw
■ちょ古っ都
10営業日コースで32,010円……え、嘘だろ?
ちょっと意味が分からんほど安いんですけど大丈夫かむしろ。
こちらは以前買った同人誌の奥付にここで印刷したと書いてあったからおすすめなのかと思うけれども。
■おたクラブ
サイトも分かりやすいし、自動見積もりも取れる。
文字の見切れやノドに隠れる、塗り足し不足なども指摘してくれるコースがある(再入稿させてくれる)。もちろんスルーで納期優先も選べる。素晴らしい。
それで66,190円か。結構安いな。一冊当たり2206.33円。
■34冊子印刷ドットコム
メールで問い合わせだけどメアドだけだから聞いてみる手もあるかな。
優しく相談に乗ってくれそうな雰囲気がある。初心者に優しそう。
分厚い小説ってのはやってなさそうだけど。(普通ないか)
■同人誌印刷の栄光
ハードカバーの作りがどうなってるか分かりやすいページがありました。
しかし商品はサンバとか名前が分かりづらく、しかも本文用紙が淡クリームキンマリ90Kまでしかない。
■スピード冊子印刷
169,004円。これはオフセットの値段か? 選ぶとこなかったので分かりません。
■ガップリ
仕様を入力するたびにいちいち読み込みなおすからめんどい。ネットの調子が悪い時はその時点で「ナシ」になる。今回はお値段出すまでねばったけど、途中の段階でここはもう頼まないってなってたな……。
一応結果は書いておきます。82,610円。
■冊子印刷のオリンピア
上製本は20~512ページ対応。書籍用紙67.5Kが選択肢にある。珍しい。大抵70Kまでだもんな。ページ番号つけるのも背表紙にタイトル入れるのも無料なのもいいね。
でもさすがに354,512 円は高いよ!
PDF完全データ入稿で5%引き。いや高い無理ごめん。
■株式会社ウエーブ
300ページまでしかない。
■サンライズ
セットしかないんだけどその中から適当に選んで仕様を変更できるみたい。
でも日にちを選ぶ方が先で、なんかどれにしても「個別対応になります」みたいになっちゃって良く分かんなかったからやめた。
もっと時間ある時にゆっくりやればわかるのかも。
■プリントパック
書籍の印刷には向いていなそう。本文に書籍用紙が選べない。チラシとかフライヤー、ポスターなんかはいいかもね。
■プリントモール
100部以下だと204ページまで、508ページまで行けるものは100部以上じゃないと駄目なので、480ページを30部、は、刷れないっぽい。
■お手軽出版.com
編集の有無、流通の有無、装丁デザインもプロにお願いとか選べる。同人誌印刷というより自費出版に近いのかも。会社の名前からしても。しかし55万なのでさすがに無理。
■しまうま出版
漫画、イラスト、写真集しか選べない時点でナシ。
■印刷・製本の宅配プリント
サイトは分かりやすかったし簡単見積もりも使いやすかったけど、250,910円では頼めません。
一旦休憩
ここまでは自分で検索したり人から聞いたりした会社さんなのですが、ふと文学フリマ公式のページに印刷所の紹介があったなと思い、そちらも全部見ることにしました。
https://bunfree.net/link/printers/#i-6
……って少し見てみたけど、なんかこう、もう何度も同人誌作ってますこだわりありますって人にはいいんだろうけど初心者的には商品一覧からどれ選んだらいいか分かりづらい~!(泣)
以下、リンクからすべて見ましたが、既に調べたところは割愛します。
■しまや出版
オンデマンドセット極匠というセットで大体々仕様が選べる、かな。
98,310円と思われます。表紙2,3に印刷するのは有料オプションだからもう少し高いか。
■PICO
漫画向け? なのかな。お見積もりはこちら→個人情報なのでナシ。
商品一覧から選んでみたけど本文に書籍用紙らしきものが見当たらないような。良く分かりません! 断念!(ちょっと疲れてきた)
てか400ページまでか。
■ポプルス
多分上製本ないな。
■くりえい社
50部~みたい。
■みかんの樹
104ページ以上は個別に電話。
■同人誌印刷Comflex
欲しいセットがないっぽかったです。
■プリントウォーク
本文用紙に書籍用がないっぽかったです。
■みんなの印刷屋さん(株式会社オークス)
本じゃなくてグッズ作るとこですね。
■大陽出版株式会社
欲しいセットがないっぽかったです。
■日光企画
よく分からんかったけど多分上製本やってないんじゃね?
■あかつき印刷
多ページは向いてなさそうです。100ページ以上は4Pごとに450円とか書いてあった。
■緑陽社
会員登録しないと見積もり依頼できない→会員登録は個人情報必要。だからこういうのやめてくれっての。
※後に友人から「品質はとてもいいよ!」との情報ありましたので、一応会員登録して見積もり依頼しました。今日あたり連絡あるかな?
■コミックモール
上製本なのかどうか分からない。サイトはスマホから見てる前提なのか軽くてあっさりで分かりやすいのはいいけど、製本方法が分からないので頼めない~。
■関西美術印刷株式会社
本文用紙が上質紙90Kしかなかったー。
■丸正インキコミック事業部
200ページ以下っぽい。
■(有)ねこのしっぽ
ページ数が自動見積もりできる上限を超えているそうです。何ページまでならできるのかは不明。
■電書も紙本も作れる「BCCKS(ブックス)」
欲しいセットがないっぽかったです。
■ホープツーワン
400Pまでしかないっぽかったです。
■ぶっくりっく
サイトはとても使いやすく分かりやすかったです。
121750円。検討します。
■プリントキング
多分上製本がないな。
■スズトウシャドウ印刷
サイトが重い。248ページまでっぽい。
■トム出版
別途見積もりとのこと。
■同人グッズ製作「あにっぷる」
グッズですね。
■同人誌印刷サービス プリペラ
ページ数がそんな多くなさそうです。
■K9(ケーナイン)
ページ数がそんな多くなさそうです。
■オンデマンド印刷 アミーゴ
多分だけど上製本なさそう。
■特急オンデマンド同人誌印刷のADP
ページ数がそんな多くなさそうです。
■中長印刷
製本屋さん。上製本も綺麗に作ってくれそうだけど、個人情報必要か……。
■オンリーワンプリントサービスYassuuu!!!
シンプルの方向性らしいので違うかも。
■テイズプリント
ページ数がそんな多くなさそうです。
■同人誌印刷しろくま
2024年9月30日で営業を終了したそうです。
■BRO’S
160ぺージまでのようです。
■gamoyon Art labo(ガモヨンアートラボ)
本じゃなさそうです。
……疲れた。
50社近く見ましたので、後半とか短すぎてごめんなさい。
結論はまだ出せませんが、イシダ印刷さん、ちょ古っ都さん、ちょいのまさん、おたクラブさん、あと緑陽社さん? あたりで検討するかと思います。
経過報告は随時noteでやっていきたいと思います。
恐ろしいことに
文庫も三冊作るつもりでいるんですよ、この他に。まだまだ考えなきゃいけないこと、やらなきゃいけないことが山のようにあります。
本作りってのは文章書いた後、推敲して校正して編集してページ構成を考えてノンブル入れてフォント決めてサイズも調整して余白を調整して他にも様々な仕様を決めてデザインも考えて(組版っていうんでしたっけ)題字とかも考えて表紙も作って(きっと他にもありますよね?!)データにしてPDF入稿してお金払って……それでようやく出来るんですから大変だ!
私の場合、絵を描いてくれる友人がいるから本当に助かります。そうじゃなかったら絵描きさんを探して……からやらなきゃいけないし、めっちゃ色んなコストがかかります。ぐっはぁ!
でも、手間がかかるだけ、品物が手元に来た時の喜びと達成感はひとしおですよね。
……楽しみだね!!
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