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【私の創作人生】その1
はじめてましての方に
こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を予定しています。
今日から数回に分けて、私の創作人生について語ろうかと思います。
小さい頃、寝かしつけってされてましたか?
私の母は「子供は八時になったら寝なさい」とだけ言う人で、寝かしつけはしないタイプでした。代わりに父が、仕事で遅い時もありましたが、よく寝かしつけをしてくれました。
「昔むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが」
昔話の始まりはたいていこれです。
小さな私はそのうちめんどくさい事を言い出します。
「いっつもそればっかり! つまんない! 他のお話はないの?」
部屋を暗くしているので、寝かしつけの時は、絵本はあんまり読まなかったと思います(昼間は読んでくれた)。お話のバリエーションが尽きてしまった父は、ついにこういう手に出ました。
「続きは君が考えてごらん」
「えっと……むかしむかし……あるとこ……じゃなくて! えっとじゃあ、池のほとりに、おじい……じゃなくて、若い夫婦が住んでいました」
「どんな夫婦?」
「んっとー、木こりかな。お母さんは料理が下手なの」
「なるほど。子どもはいるの?」
「んー、いる! 男の子と、女の子と、どうぶつ!」
「面白いね。その家族は仲良し?」
こんな風に、父に聞かれて私が答える「お話」がどんどん作られていきました。
これが、私の創作体験の最初です。
そんな父も、寝かしつけはしなかった母も、本が好きでした(過去形にしちゃったけど2024年秋現在、二人とも健在で、相変わらず本好きです)。
生家には書庫があり、スチール製の本棚に本が詰め込まれていて、幼い私は高いところにある小窓から差し込む光の下でそれらの本を読み漁ったものでした。絵本も、児童書も、大人の本もたくさんありました。
小4のとき、家が建て替えられました。本は整理され、減ってしまいましたが、それでも新しい家の廊下には埋め込み式の本棚があり、そこに本や漫画がたくさん入れられました。兄たちの本や漫画もありましたし、両親の好きな時代物や海外ミステリもたくさんありました。それもたくさん読みました。
小さい時から活字中毒だったと思います。いつ何時でも本を読んでいましたし、シャンプーボトルの裏の説明書きも読んでましたし、まあとにかく何かを読んでいたい子でした。
本も、大人向けの本がたくさん周りにあって、子供向けのものを読み切ってしまうともうそれらを読むしかないので、どんどん漢字や語彙には強くなりました。
年の離れた兄弟や大人のお客さんが多い家で育ったので、周りに同年代の「おともだち」はおらず、大人の言葉が溢れていたのです。
学校の図書室も行きつけでした。
「休み時間は元気にお外で遊びましょう!」の声かけから逃げ、図書室の奥の本棚の隅に隠れて読んでたな。
放課後に規定の3冊を借ります。歩いて帰りながら1冊、夕食までに1冊、食後に1冊、読んでしまい、また翌日は3冊借りてくる。そんな生活でした。歩きながら読むなと叱られるのですが、読みたいから我慢できず、学校から見えないだろうなってとこまで来たら本を開き、家の近くでやめようと思うのですが、結局我慢できず、家までずっと読んでいました。
ちなみに無事故でしたよ。人にも電信柱にも自転車にも車にも、一度もぶつかりませんでした!(ドヤるな)
小1くらいのときじゃないかと思うのですが、「エルマーのぼうけん」に赤ペンを入れました。ひどい。本に書き込むなや。
書いた時のことはちょっとだけ覚えています。なんかこの表現、変だなって思ったんですよね。口に出してリズムが悪いなって。今から思えば、訳者さんに失礼すぎますが。
それで、書き直したのです。
いろんな本を読む内に、「ここは自分ならこうするのにな」「こうなるよりこうなった方がいいのに」などと考えることが増えていきました。
紙を切って、重ねて、セロハンテープで止めて、自作のミニノートを作り、そこにお話を書き始めたのは……小学校何年くらいだろう? 漢字はほとんどなかった……と思う。低学年かな。
ねずみとリスの冒険の話で、多分、ガンバに影響されたと思ってるから、それならガンバをそんな低学年で読んだことになりますが、そんな事もないような? ちょっと時系列はよく分かりません。
でも、最初がねずみとリスの冒険だったのは間違いないと思う。確か、冒険に出るんだけど、冬で仲間が冬眠しちゃってって話で、最後は春になってまた会えて、冒険に行けるねって話す内容でした。
父が、ねずみやリスは冬眠するのかな? って聞いてくれて、そうか、「作り話でいい部分と、本当じゃないから駄目な部分があるんだ」ということに気づきました。何でも好き勝手書いていいわけじゃないんだ、と。
また明日、続きを書きます。
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