#1363 個別最適な学びを支える協働的な学び
これからの学校教育では、「個別最適な学び」がマストになるだろう。
「個別最適な学び」とは、子どもが自分に合った方法で、自分のペースで学び続けることを指す。
このような学び方が標準となるのである。
教師がコントロールする一斉授業の時代は、終焉を迎えるのである。
そして、上記のような個別最適な学びは「孤立した学び」になってはいけない。
そこで必要なのが「協働的な学び」である。
教師によってコントロールされる、意図的で形式的な協働ではない。
「ゆるやかなつながり」のある自然な協働である。
これにより、個別最適な学びの質がより高まる。
つまり、個人の学びを支えるために協働するのである。
これは、ZPD(発達の最近接領域)の理論に基づく。
個人では到底できない学びであっても、他者がいることで到達することができる。
個別最適な学びが協働的な学びと一体化することにより、学びの範囲を広げてくれるのである。
そして、個別最適な学びを支える協働的な学びでは、「話す」ことを重視しなくてもよい。
他者の意見や考えを「聞く」「見る」ということも、大切な学びになるのだ。
だから「話す」ことを強制しないことが必要となる。
「聞く」「見る」という一見受動的に見える学びも、重要な学びなのである。
そして、上記のような「協働的な学び」が、次の一段階上の「個別最適な学び」につながるのである。
ぜひとも、個別最適な学びを進め、それを支える協働的な学びを実現していきたい。
では。