#1701 ハウツー本を卒業したい
私は30代半ばを迎える中堅教員である。
それにもかかわらず、いまだに「ハウツー本」を読んでいる。
ハウツー本は分かりやすい。
ハウツー本は比較的安価で入手できる。
ハウツー本は追実践しやすい。
ハウツー本はサクサク読める。
なので、ついついハウツー本にすがってしまう。
しかし、30代の中堅教員であるなら、もっと分厚い理論書を読みたいところだ。
ハウツー本は、「具体」に偏りすぎているので、汎用性が低い。
ピンポイントの悩みを解決してくれたり、明日の実践にすぐに生かしたりできる。
しかし、汎用性が低いので、目の前の子どもが変わったり、担任する学年が変わったり、異動したりすると活用できない場合が多い。
一方の分厚い理論書は、「抽象」に偏っている。
なのでハウツー本に比べ、分かりにくく、スムーズに読むことができない。
また、高価で購入をためらってしまう。
「具体」がないので、追実践できない場合が多い。
しかし、抽象的な分、汎用性は高い。
抽象的な理論、原理を目の前の「具体」に落とし込むことができる。
汎用性が高いので、目の前の子どもが変わったり、担任する学年が変わったり、異動したりしても活用することができる。
30代の中堅教員であるなら、このような分厚い理論書を読みたい。
いつまでも「ハウツー本」にすがっているのは、どこかかっこ悪い。
分厚い理論書を読み、抽象的な理論・原理から、自分なりの「具体」を思考していくようにしたいものだ。