#1593 粘り強く取り組むかどうか選べる環境
「主体的に学習に取り組む態度」を指導・評価する要素として、「粘り強さ」と「自己調整」の2つがある。
今回は前者の「粘り強さ」に焦点を当てる。
「学習に粘り強く取り組む態度」を指導・評価するのであれば、子どもたちが「粘り強く取り組むのか」「粘り強く取り組まないのか」を選択できることが重要となる。
「粘り強く取り組むかどうか」を選べる環境を用意するということだ。
それを保障もせず、粘り強く取り組んでいないときに教師が叱責するとどうなるか?
子どもは「他律的に」粘り強く取り組まざるをえなくなる。
そんな環境では、「粘り強さ」を指導・評価などできない。
なので、「粘り強く取り組む」ことの価値を伝え、その逆の姿である「粘り強く取り組まない」ことの自由も保障してあげるのである。
具体的には、粘り強さが発揮できそうにないときに「休憩方略」を働かせ、粘り強さを回復することが必要となる。
そのような方略指導が有効となるのだ。
ぜひとも、粘り強く取り組むかどうかを選択できる環境を用意し、休憩方略の指導もしていきたい。
では。
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