#1298 一斉指導というミニレッスンを短時間で済ます【算数科】
算数科の授業は、「発散→収束」という帰納的指導よりも、「先にポイントを理解し、あとで問題を解く」という演繹的指導の方が理にかなっている。
算数科における「概念的知識」を理解する場合には、集団による練り上げを重視する帰納的指導が適切だろう。
しかし、算数科の学習のほとんどは、演繹的指導の方が有効であることが多い。
したがって、集団による練り上げ、つまり一斉指導に時間を費やす必要はないのである。
そんなことをしていたら、「よくつまずく子ども」が授業についていけない。
子どもたち一人ひとりに「大切な時間」を返すためにも、個別指導を優先しなければならないのだ。
なので、一斉指導という名のミニレッスンを短時間で済ませることが重要となる。
問題を解くための重要事項をミニレッスンで確認したら、その後の「問題を解く時間」を多く設定するのである。
この個別指導の時間を中心にすることで、「できる子ども」も「よくつまずく子ども」も個別最適な学びが可能となるのである。
「授業の残り5分で適用問題を解く」などという形は、本来とってはいけないのだ。
※帰納的指導の場合は別である。
算数科では、短時間のミニレッスンを意識して授業を進めていきたい。
では。
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