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#1847 特別支援教育の知見を標準装備する~十人十色の学習~
近年の学校教育は、従来までの「画一的な一斉授業」を打破するために、様々な教育手法が打ち出されている。
『学び合い』、けテぶれ、自己調整学習、自由進度学習、協同学習などなど・・・。
しかし、教室の管理者である担任教師が、上記のような「画一的な一斉授業」に代替する新しい教育手法を1つ規定することは、結果的に「画一的な教育手法」を子供たちに強制する構図となる。
つまり、従来までの構図となんら変わりないのである。
これでは、教師が1つに規定したその教育手法に「合わない子供」を苦しめることになる。
この世に、どんな子供にもフィットする万能な教育手法は存在しない。
それなのに、担任教師の好みや権限で、1つの教育手法を子供たちに強制することは、そこからはみ出す子供を考慮していないことになるのだ。
現に、私は「自由進度学習」に挑戦しているが、明らかに馴染んでいない子供が複数いるのだ。
そんな子供のことを考慮せず、担任教師の権威で子供を枠にはめようとしてはダメなのだ。
そこで必要になるのが、「特別支援教育」の発想である。
1つの教育手法の枠に子供たちを無理やり当てはめようとするのではなく、子供たち一人一人に合う教育手法を考え抜くのである。
子供たち一人一人には、スペシャルニーズが存在する。
そのスペシャルニーズを捉え、ニーズに合った支援をしていくのだ。
合理的配慮をどの子供にも行うイメージである。
この発想により、一人一人の子供に応じた教育手法を講じていくのである。
これからの学校教育では、特別な支援を要する子供が、常に一定数以上存在するようになるだろう。
それがデフォルトになっていく。
つまり、これからの学校教育では、「特別支援教育」の理論を学び、子供たちに合うように実践していく力がマストになっていくのだ。
1つの教育手法を絶対視せず、目の前の子供たち一人一人に合うような手法・支援を考え抜いていきたい。
そして、教室にいる子どもたちが自分に合う学習方法を選び、教師が個別に支援し、「十人十色の学習」が当然に行われる空間をデザインしていきたい。