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#1638 読書からの学び<日々のリフレクション
教育書を読むと、何らかの教育的技術・ハウツーを学ぶことができる。
また、先輩教師などからも技術やコツを学ぶことがある。
これを鵜呑みにし、早速、自分の実践に生かす。
これは「技術的リフレクション」と呼ばれる。
以下で記事で紹介した通りだ。
しかしこの段階は、自己の実践ではなく、「他人の実践を借りてきた状態」である。
なので責任の所在が不明で、自己の実践を深く省察することができない。
これでは、教師としての力量を高めることができないのである。
ここで必要になるのが、「日々の自己の実践のリフレクション」である。
「今日一日の自分の実践はどうであったか?」
「今日一日の自分の振る舞いはどうであったか?」
「今日一日の自分の授業はどうであったか?」
「今日一日の子どもたちの学習・生活の様子はどうであったか?」
これらを内省するのである。
これは「実践的リフレクション」と呼ばれる。
この実践的リフレクションでは、「他人の実践」ではなく「自己の実践」を省察することができる。
元々は「他人の実践」から借りてきた実践かもしれない。
しかし、それがどんどん自分の実践に変容していき、オリジナリティが生まれ得る。
こうなると、責任の所在を「自己」に向けることができる。
だからこそ、自分が責任をもって選択・決定した実践を深く振り返ることができる。
それによって、改善点が浮き彫りとなり、次の日の実践を意図的に変容することができるのである。
このような実践的リフレクションこそ、教師としての力量を高めてくれる。
自己の実践のアップデートをすることができるのだ。
さらに、これが深化すると、「社会から要請される教育理念やイデオロギーを批判的に省察する」段階である「批判的リフレクション」に移行することができるのである。
私は教育書を読むのが好きである。
だからこそ、教育書から学んだ教育的技術・ハウツーは実践にすぐに生かしたくなる。
しかし、これは「技術的リフレクション」の段階だ。
他者から学んだ実践を「自分のもの」にし、「自己の実践」に変容させていくことが重要となる。
そして、毎日の自己の実践を深く省察する。
このような「実践的リフレクション」こそ、教師としての自分を成長させてくれるのである。
日々の実践的リフレクションを繰り返していくようにしたい。