#1585 学校という「出来レース」
学校(特に公立校)では、学習指導要領に則った授業が全国どこでも展開され、子どもたちは一定水準の学力を授けられる。
これは一見「平等な条件下」に見える。
しかし、学力というものは、親の社会経済的地位や遺伝に左右されるところが大きい。
したがって、平等な条件下に見えても、はじめから「差」がつけられているのである。
そこで競争させられても、勝ち組の子どもは勝ち、負け組の子どもは負けるようになっている。
まさに「出来レース」なのである。
このような事態が起きてしまうのは、学校には「学力」という唯一無二の評価軸しか存在しないからである。
「学力」で序列化・競争化しているせいで、必然的に「出来レース」になってしまうのである。
この構造を解消するには、「学力」一辺倒の評価軸を是正することが求められる。
子どもたちには「学力」以外の様々な「強み」「個性」がある。
それを伸ばし、尊重する必要がある。
「学力」という唯一の評価軸を撤廃し、子どもそれぞれがもつ「強み」「個性」を評価し、伸長することができれば、学校での「出来レース」はなくなるだろう。
ぜひとも、そんな未来を私は願ってやまない。
では。