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#1413 評価規準は二段階で
単元の評価規準は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の三観点で設定される。
そして、それぞれの観点において、二段階で規準をつくることが重要となる。
つまり、
「知識・技能①」「知識・技能②」
「思考・判断・表現①」「思考・判断・表現②」
「主体的に学習に取り組む態度①」「主体的に学習に取り組む態度②」
という評価規準を設定するのだ。
これは、それぞれの観点において、二段階の学びがあることを意味する。
※「主体的に学習に取り組む態度」を除く。
したがって、①と②のそれぞれの学習段階において、授業中や授業後に「形成的評価」をすることが重要となる。
形成的評価は①と②の両方で機能させるのだ。
これが「指導に生かす評価」である。
一方、「記録に残す評価」つまり「総括的評価」はそれとは異なる。
「知識・技能」と「思考・判断・表現」については、②の段階で総括的評価を行うのである。
それは、①と②で形成的評価と指導をして、その学習成果を②の段階で把握する必要があるからである。
したがって、「知識・技能」「思考・判断・表現」については、②を終えた段階で総括的評価をするのだ。
では、「主体的に学習に取り組む態度」はどうするのか?
それは①と②の両方を加味して、総括的評価をするのである。
なぜなら「主体的に学習に取り組む態度」は、「学習に対する粘り強さ」の側面と「自己調整」の側面という二つの要素で構成されるからである。
なので、「主体的に学習に取り組む態度」の評価規準の①②は「粘り強さ」と「自己調整」に関わる記述となるのだ。
このように、「主体的に学習に取り組む態度」は①と②の評価規準をもとに、「粘り強さ」と「自己調整」の二つの側面を加味して、総括的評価をすることになる。
以上、評価規準を二段階で設定する理由を述べた。
このことを意識して、評価規準をつくっていきたい。
そして、形成的評価と総括的評価に生かしていきたい。
では。