#1581 著者の恣意性
教育書などの書籍は、著者の恣意性によって構成されている。
著者の興味・関心、専門性、得意分野などの「観点」「切り口」によって、恣意的に構成されているのだ。
よく
「~のポイント100」
「~の技術50」
などと表した書籍が売られている。
しかしこれは、著者が恣意的に、50や100などキリがいい数字で編集しただけである。
「教育技術が100個しかない」わけではない。
教育技術などというものは、無数に存在する。
他の教育書も同じである。
教育の要素を著者が恣意的に切り取っているだけなのだ。
私は何が言いたいのか?
それは、「一冊の教育書を鵜呑みにしない」ということだ。
特定の教育書を、「これが全てである」「これが絶対である」と神格化しないことだ。
書籍というものは、著者の恣意性によって出来上がっている。
なので、著者が個性的に恣意的に「エッセンスを抜き出した」にすぎない。
しかし、そのエッセンスが「全て」「絶対」ではないのだ。
例外もあるし、他の場合もあるし、見落としも必ず存在する。
なので、大切なことは、様々な教育書を読み重ねることである。
特定の著者だけではなく、様々な著者、様々なジャンルの書籍を読むのである。
そうすれば、「恣意性の罠」から解き放たれ、自分の視野を広げることができる。
これからも私は、様々な教育書を読み続けていきたい。
では。