大地の芸術祭2 鉢・田島征三 絵本と木の実の美術館
清津峡を後にして次に向かったのが、「鉢・田島征三 絵本と木の実の美術館」でした。十日町駅近くの越後妻有里山現代美術館へ向かう道中でもう一つ寄りたいと思って、観光案内所で相談して決めました。
結論から言うと大ヒットです。👍️
学校はカラッポにならない
廃校となった小学校を活用して出来た施設で、学校を丸ごとアートにしてしまおう、というのがコンセプトです。絵本作家・田島征三さんが手掛けたキャラクターも教室のあちこちに登場しますし、遊びながら面白い体験もできます。
そんな中、私が強烈な感銘を受けたのが「学校はカラッポにならない」という田島氏のメッセージです。
具体的には、最後の卒業生3人を主人公とした物語を学校の空間で創り出しているのです。作品も学校の近くにある流木をそのまま使ったものもありますし、黒板に書かれたメッセージを残してある所もあります。
それは、1940年生まれである田島氏が一貫して持っている「反戦・平和」への強い意志が反映されているのだと思います。
学校の楽しい思い出を残す事は、平和である事が必須条件だと思うのです。平和である事で、豊かさや楽しさをみんなで育んで共有できると。