和紙、ノイマン、ゲーム理論、データ科学、美術【注目の新刊5冊】#2
こんにちは!赤池エアです!
前回から引き続き、個人的に気になっている新刊を簡単に紹介します。目を通して趣味が合うなと思った方は、ぜひスキ・フォローをよろしくお願いします!記事を書く励みになります!
また、この記事内のリンクから本を買っていただけると僕が得をします!見知らぬ人間が得をするのが嫌な人は、ぜひ書店に足を運んで購入してください!
ええチョイスするやんけ、ちょっと得させてやりますわというキップのいい方は、ぜひ記事内のリンクからご購入ください!僕が BIG KANSHA(※巨大な感謝の心のこと)を空に向かって放ちます!
では、行きましょう!
1. 『日本史を支えてきた和紙の話』
「和紙視点」!?!?!???!
そんな視点の置き方があったのか……!と衝撃を受けてしまいました。こんなん読むしかないでしょう。くぅ……!やるぜ、草思社!!
視点の置き方で衝撃を受けたのは、YouTubeでずんだもん解説を上げているだーまめさんの「僕は鯉!!!!」という訳のわからない出だし以来です。
個人的には、第八章の「和紙が支えた徳川の天下泰平」というのがめちゃくちゃ気になります。身分制とか、鎖国とか、そういう社会制度が天下泰平を支えたんですよ的な話を飛び越えて、和紙も支えてたの!?というシンプルな驚きがあります。
気になった人は、「紙と日本史の関係」を初めて解き明かした労作、という草思社のページを覗いてみるといいかもしれません。さわりをさらっと書いてくれているので、買うか買わないかの判断にぜひ!
2. 『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』
これ!!!書影が良すぎます!!!!!
ノイマンがど真ん中で不敵な笑みを浮かべて、その周りをぐるぐると緑色の同心円が広がっているの最高すぎる!!催眠術にかけられてるみてぇだ。
ノイマンといえば、コンピュータの父、未来からきた男、コンピュータ以上の計算力、火星人、などさまざまな異名を手にした地球が誇る大天才です。
嘘かほんとかわからないエピソードが多い人ですが、とりわけ僕が好きなエピソードは、運転下手すぎて通勤途中のカーブで事故りまくった結果、そのカーブに「ノイマンカーブ」という不名誉な名前をつけられていたというものです。
とんでもねぇ天才にも苦手なものはあるんだなとホッとさせられます(?)
ゆるコンピュータ科学ラジオというYouTubeチャンネルでノイマン特集の回(全4回)があり、とても面白いので、まずはここからノイマンに入門してもいいかもしれませんね。
あと、無知なことに松井信彦さんという翻訳者の方を知らなかったのですが、この人他にもサイエンス系の面白そうな本をたくさん翻訳してるみたいですね。この人の他の翻訳書も読んでみたいな。
松井信彦さん翻訳書一覧(太字は特に気になるやつ)
『宇宙に質量を与えた男 ピーター・ヒッグス』
『ソーシャルメディア・プリズム――SNSはなぜヒトを過激にするのか?』
『オウムアムアは地球人を見たか?: 異星文明との遭遇』
『神経免疫学革命:脳医療の知られざる最前線』
『Liquid 液体 : この素晴らしく、不思議で、危ないもの』
『数式なしで語る数学』
『「偶然」の統計学』
『不可能、不確定、不完全: 「できない」を証明する数学の力』
『重力波は歌う――アインシュタイン最後の宿題に挑んだ科学者たち』
『人類を変えた素晴らしき10の材料: その内なる宇宙を探険する』
『スプーンと元素周期表』
3. 『パイを賢く分ける: イェール大学式交渉術』
ゲーム理論の専門家で、コカ・コーラ社との企業売却交渉などの経験もある人が著者のようです。
個人的には、ただ象牙の塔にこもっている理論家というのはそこまで好きではなくて、社会に実装したり、実用例を作ってなんぼでしょと思っているので、この著者は僕の好みど真ん中のタイプですね!理論も実務もどっちもこなすタイプの!!!
ゲーム理論のことを詳しく知りたいなと思いつつ、ナッシュ均衡?パレート最適?なんか言葉は聞いたことあるが、ようわからんなという。囚人のジレンマはもう散々聞いたのでお腹いっぱいです。現実の事例をください状態だったので、マジでちょうどいい本かも。
経済活動を単なるパイ取りゲーム(ゼロサムゲーム)としてしかみていない訳じゃなく、4章に「パイを広げるには」という項目がたてられているのも好印象です。
一人勝ちしたって、みんなが貧しいままだったら自分も共倒れだしなと最近考えていたので第4章は特に気になります。
4. 『人生の一大事はデータ科学にまかせろ! 直感や思い込みに惑わされず、正しく決断する方法』
注目の新刊 #1 という記事でも書いたのですが、やっぱりデータサイエンス勉強してると、具体的な応用事例知りテェ!自分の生活にも応用しテェ!ってるんですよね。
その結果として今自分で、大企業の意志の介在しないレコメンドシステムを自分用に組もうと思って試行錯誤しているのですが、なかなかうまくいかんのですよ。
自分が行き詰っとるんなら他人のうまく行っている事例をみて学べばいいじゃないというね。
受験勉強も大学での勉強もそうだったけど、例題とか具体例みて手を動かしてゴリゴリ学ぶタイプなんすわ。ゴリゴリ理論だけでバチバチに応用できるほどセンスないんで……。
5. 『美術の愉しみ方 「好きを見つける」から「判る判らない」まで』
中高で美術部に入っていたのですが、僕はちゃらんぽらんな美術部員だったので、ろくすっぽ絵の練習もせず、鑑賞のための訓練もせずという始末でした。
でもそれなりに芸術に興味はあるので美術館にはそこそこ行くんですが、見る訓練を積んできた訳じゃないから、一枚の絵を30分以上眺めていたり、2秒でスルーしたり、自分の感性だけを頼りに野生的な鑑賞をしています。この野生的な鑑賞、すっっっっごい疲れるんですよね。
いつも美術館出る頃にヘロヘロで何も考えたくなくなる感じ。美術館を出る時に全然元気な人見ると、こいつ体力あってすげーなと毎回思います。
そういえば前に読んだ『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』という本は、理屈っぽい僕にかなりあっていた美術鑑賞本でした。名画がなぜ名画なのかというのをシステマチックに読み解いているのが好みでした。
「フォーカルポイント」のくだりとかは特に面白いので読んだことない人はこちらもぜひ。
そんな感じで注目の新刊第2回でした。
注目の新刊シリーズは週1くらいのペースで続けていくつもりなので、スキ・フォローなどよろしくお願いいたします!
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