浄泉寺さんに行ってまいりました! 番外編
こんにちは。創作系寺嫁のゆかでございます。
出会い編・準備編、と来まして、当日編に行く前に、番外編を挟みます。
というのも、準備編でもちらっと書いたのですが、日程が変わったのです。
一歳のむちゅめを連れていくのであれば、道中大変だろうから、法要もないし、前日泊してくれば?といわれたのが切っ掛けでした。
日帰りはしんどいだろうね、ということで、もともと一泊して帰ってくる予定でしたが、前日泊も含めて二泊三日の計画となりました。
そうなると、路線も変わりますし、宿泊先のホテルも取らなければなりません。一泊と二泊では荷物の量も変わります。
それに、せっかく前日からいけるのであれば、どこか楽しい場所にむちゅめを連れていきたいと思うものです。
さらに、大人も楽しめるようなちょっとした観光が出来たらすてき。
なにせ絵の題材にするために、旅行に行きたがるともみさんなのです。
さあ、そうなればもう一度GoogleMapとにらめっこです。
浄泉寺さんの最寄りで、どこか楽しめそうなところは……?
わっからーん!!
匙を投げかけたところで、ふと思い出しました。
そうだ、参拝者さまに聞いてみよう!
ちょうど、愛知県からお越しの参拝者さまがいらっしゃる日です。尋ねてみると、浄泉寺さんにも何度かお参りされたことがあるとか。
先達がいらっしゃったーーー!!
あまり詳しくはない、と謙遜されましたが、行ったことがある人と、GoogleMapで見て首をひねっているわたくしとでは、基本のキから違います。
お話を伺ったところ「のんほいパーク」と「二川宿」が候補に挙がりました。こういうところ、大好きです!!
ということで!!
やってまいりました、二川宿!!
思ったよりも遠いですね??
駅から結構歩きましたよ??
田舎の道をてくてくと歩きます。歩きます。歩きます……。
どうやら、そこまで観光地として有名ではない様子。
駅にはコインロッカーがなく、全ての荷物を抱えたままの移動です。
この時点で、想定外です。
二川宿もあってのんほいパークもあるというのに、観光客に厳しい作り……。
なるほど、観光客を想定していないな……??
自己肯定感の低い人っていますけど、自己肯定感の低い町の駅ってそういうところありますよね。
なんとなく分かってきましたよ。
ならば仕方ない、と、ともみさんがコロコロとトランクを引き、
わたしがむちゅめを抱えます。
むちゅめのおむつとお土産が入ったかばんは、コロコロの上に設置してあるので、ともみさんの荷物の総重量の方が重いはず……。
え、重いよね?
むちゅめ、まだ8キロちょっとだもんね??
筋力差が恨めしいわたくしです。
疲れてきました。なんせ田舎の道。対向車が来れば、一旦停止しなければならない車道に、申し訳程度の白線の内側があるような道です。
危なくてとてもむちゅめを歩かせられません。
歩きたい盛りに抱っこされて、暴れるむちゅめを宥めながら、
歩く、歩く、歩く……まぁだ~?
幸いなことに、二川宿であることは間違いなく、通りに面した家々に「二川宿」と書かれた小さな幟が掛けられています。
さすが、大名行列が泊まれるお宿があった場所です。
お殿様以下、家臣が泊ったのは二川宿ですが、お付きの者たちは近隣にある別の建物に泊まったのでしょうから、ここはいわば昔のホテル街(いかがわしい意味じゃないよ!)なのです。
民家となった今でも、「二川宿」の看板は健在というかのように、綺麗に整えられた布に導かれて歩きます。
歩くんです。ええ、歩きますとも。
幟のおかげで迷子の心配だけはなさそうです。
そろそろ足が痛くなってきましたが、くじけてはいけません。
「宿場町やのに、歩きにくい道やな」
とともみさんが言います。
同意しそうになって、わたしははたと思いとどまりました。
「ともみさん、昔は車道全部が歩道だったんですよ。当時歩くべきは、こんな端っこじゃなくて、車道のど真ん中なので、さぞや歩きやすかったことでしょう」
今の常識で昔のことを考えてはいけないな、という良い例ですね。
ともあれ、今現在の私たちが、でこぼこした細い歩道を歩いていかねばならないのは、道路交通法で決まっています。
のてのてと歩き、なんとかたどり着いた二川宿。
すてきですねーーー!?
もっと「どうぞ来てくださいね!」って宣伝すればいいのに!と思うくらい、楽しみました。
大名行列がない場合には、お金持ちの方のお宿になったのでしょうね。離れも静かなたたずまいで、違い棚にひっそりと置かれた調度品がなんとも雅です。
もう少し歩けば、蔵を利用した建物にカフェがあります。少し覗いてみましたが、開店時間まであと30分と言われたので断念。
二川宿に戻り、荷物を取り出して(二川宿にはコインロッカーがありました!)タクシーを召喚!
明日の御朱印会がメインなのです。ここで疲れ果てては本末転倒。
少しばかり贅沢をしてでも、私の体力を温存しておかねばならないのです。
ということで、タクシーを待っていると……
突然のハプニーング!!
むちゅめが転んで膝を擦りむいてしまいました。
いつも上手に転ぶのに、このタイミングでのお怪我です。
いつもと泣き方が違うので慌ててスカートをめくってみると、血が出ています。
おおう、むちゅめ、初の膝小僧出血……!
お出掛けには救急セットが必要だと実感した瞬間でした。
幸い、二川宿のスタッフのお姉さんが、すぐさま救急箱を持ってきてくれて、通りすがりのおばあちゃまと二人がかりで宥めて、手当てしてくれました。
大袈裟に心配されると逆にむちゅめの方が落ち着いてくるようですね。
しばらく私にしがみついていましたが、「もう痛くないよ~!」という声で気分が変わったようで、案外すぐに泣き止みました。
よかったよかった。
お姉さん、通りすがりのおばあちゃま、ありがとうございました。
そんなこんなでタクシーがやってきて、お次に向かうのは「のんほいパーク」です!
動物園と植物園と科学博物館と遊園地とが併設された贅沢な遊び場。
前評判では1日中でもゆっくりと遊べる、とのことでしたので、がっつりと楽しむよりは、さら~っと軽い気持ちで楽しんで、早めにお宿に辿り着こう、というのが計画でした。
が、ここでまさかのタイムリミット!
タクシーに乗ってすぐに、ねんねしてしまいました。
時刻はお昼前。まあ、家にいると眠くなる時間ですが、外出先では2時までテンションハイマックス!!のことが多いので、油断していました。
先にちらっと動物園を見て、ご飯を食べてからお昼寝させて、その間に植物園をのんびり見て、科学博物館を楽しんでから帰ろう、という私の計画は、変更を余儀なくされます。
さてどうしたものか、と思いつつ、チケットを買って、ベビーカーを借りて、むちゅめを寝かせて……。
まず向かったのは、植物園。
順路としても、入った入口からは植物園が一番近いようで、怪我の功名。
「のんほいパーク」などというのんびりした名前からは想像ができないほど本格的な植物園です。
ともみさんがたいへん楽しんでおりました。
のんびりと植物園一通り見て回った後には、レストランに赴きます。
土曜日ということもあり、混んでいるのではないかと思いましたが、そう待たされることもなく、入ることができました。
みんな大好きイタリアンです。
朝から電車に乗って遠くまできた疲れからか、何度起こしても起きません。注文して、お料理が届いても、むちゅめは夢の中。
これ幸い。
ほんの少しばかり大人が先にいただいて、
久々にのんびりと食事を味わうことができました。
むちゅめは頃合いを見て起こし、むずがっていましたが、おいしいものが目の前にあると気付いてからはぱちっと目を覚まし。
まあまあ納得いく量を食べてくれました。
腹ごしらえを終えたら、今度は動物園。
プレーリードッグにフラミンゴ、思いのほか大きなペリカンに大はしゃぎのむちゅめとともみさんです。
動物園の動物は、動いていないかどこにいるか分からない…みたいなイメージがありましたが、こののんほいパークの動物たちは、ほとんどが普段の生活の様子を見せてくれました。
中でもキリンは圧巻です。
特に目指していたわけではないのですが、ちょうどキリンのコーナーに赴いた時間に、飼育員さんが餌となる木の枝を持って登場。
それを見たキリンたちがつぎつぎに寄ってきて、とても間近でキリンを見ることができました。
下から見上げると、遠近法で小さく見えますが、キリンの顔って案外大きいんですね?
ラブラドールくらいかなと思っていたら、その3・4倍はありました。おおき~い!
ふれあい広場に行ってヤギを見たり、
(モルモットには触れませんでした……。日曜日じゃないとだめなのかしら??)
鯉に餌をやったり、
象を見たり。
充実した時間を過ごしながら軽く園内を一周したころには、すでに夕方。
あと30分で閉園です。
元来た道を歩くほどの体力が私に残っていなかったので、
園内を一周してくれるバスに乗り、門の近くまで戻って行きます。
私が楽しみにしていた科学博物館には行けませんでしたが、
これからも浄泉寺さんとご縁がいただけるなら、また来ることもできるだろうと、今日は見送ることにしました。
(化石見たかったなあ…)
こうして、前泊の日は過ぎて行ったのでした。
当日編へ、続く!
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