浄泉寺さんに行ってまいりました! 当日編 その1
こんにちは。
創作系寺嫁のゆかでございます。
さてはて、いよいよ当日編でございます。
宿泊したホテルで身支度と腹ごしらえを済ませ、迎えに来ていただいた浄泉寺さんの車に乗り込み、まずはご挨拶。
どんな感じですか、とお聞きするまでもなく、
「いやあ、今日すごいですよ!」とご住職がおっしゃいます。
Instagramの様子から、すごそうだなあとは思っていましたが、ご住職がわざわざ「今日」というフレーズをつけてくださったと言うことは、「いつもよりも」というニュアンスを含んでいると読解してもよさそうです。
こわごわながら、「人、多いですか?」とお尋ねすると、普段の二倍はいますね、とお元気なお答えを返してくださいました。
わあお……。
とはいえ、「いつも」の様子も知らないわたくしたち。
新幹線が見える田舎道という、不可思議な光景を車窓に眺めながら、一路浄泉寺さんを目指します。
と、なにやら、道の端々に人の姿が……。
「これ、全部並んでいる人たちです」と、ご住職。
うっそぉ……???
ご近所迷惑に配慮して、点々と危なくない場所を選んで並んでらっしゃる人影は、ラーメン屋の行列のような、整然とした一本の列とは違いますが、それでも見慣れない光景です。
軽快なハンドルさばきで本堂の前に駐車した車を取り囲むように、最前列でならんでいらっしゃるのだろう人たちが、興味津々でこちらに注目しています。
ともみさんはこの時点で緊張していたそうなのですが、むちゅめを連れている私は、「おりる!」と言い張って自分で車から降りようとするむちゅめに必死で、緊張する暇はありませんでした。
とりあえず、おはようございます、と居並ぶ方々にご挨拶をし、促されるままに本堂へ。
とにもかくにも、仏様にご挨拶を、と親子三人で「南無阿弥陀仏」をいたしました。
が、写真で見るよりも迫力の馬頭観音ちゃんたちのポスターに視線が向いて、肝心の仏さまのお顔を思い出せません……(笑)
そんなこんなで用意していただいた机に向かい、荷物からいろいろと道具を取り出しながら準備タイムです!
とはいえ、いつもの道具を出せばおおよそのことが終わります。5分もすれば完了し、緊張して手持ち無沙汰になったともみさんは、なんと、書置き用にと作ったあの桶にはいった馬頭ちゃんとゴースト君の絵に、らくがきをし始めました。
手書きがうちの醍醐味だから、というのはいいのですが
「大丈夫ですか? 一枚描いたら、全部に描かないと不公平ですよ?」
心配するものの、ともみさんの手は止まりません。まあ、描く本人がいいと言っているのだから、いいことにしましょう。
むちゅめも、絵本を読めとせがんでいることだし。
ということで、書置きにはもれなくともみさんのらくがきが描かれております。何が描かれてあるかはランダムですので、ご希望いただいた方は、それぞれの絵を楽しんでいただければと思います。
さあ、10時になりました。合同御朱印会のはじまりです。
一時間の間に、4人が本堂の中に入っていらっしゃいます。この4人が、朝も早くから並び続け(おおよそ、8時には完全に先着漏れだったようです)た本日の勝者でございます。
奇しくも先着順で間に合わなかった方は、「書置きのみ購入可能」券を携えて、順次お買い求めにいらっしゃるシステムだそうです。
とはいえ、それを私たちがきちんと理解したのは午後の2時頃のことですから、開場したばかりの午前中は、目が回るくらいに忙しく、てんやわんやの時間でした。
ご挨拶をして、御朱印をお預かりし、直書きの絵柄をどうするか、書置きの御朱印はご希望かをお聞きします。
直書きの絵柄がお決まりなら、描き入れのページの向きなどを確認し、ともみさんにパス!
もしもご興味がある方が居られたら……ということで、数年前に作った書置き参拝記念絵「欣浄寺の夕暮れ」と「赤いトカゲ(種類は忘れたそうです)」もあるだけご用意しておりましたので、そちらもご案内。
全てのご希望を伺ってから、金額を計算し、お志を頂戴いたします。
欣浄寺では、「お志」として頂戴いたしますので、おつりが出せません。そのため、その旨のご案内も同時にいたします。
受け付けは2人同時に行いました。時間を少しずらして、ローテーションでやって行かないと時間が足りないのです!!
一枚目を描いて、色を塗って、乾かしている間に、二枚目を渡して、二枚目を塗り終わったところで一枚目をともみさんにリリース。
書き足しや塗り足しを加え、また乾かしてから、今度は私が印を押し、記録用の写真を撮って、はさみ紙を入れ、持ち主にお返しします。
この合間に万年筆の補充もしつつ、むちゅめの面倒も見つつ……。
あしょんで~おんぶ~だっこぉ~!
パン! ちっち~! ほん! よんで~!
ごーすとくん!! うんうん、ゴースト君だねえ!
いやあ、書いてみるだけでやること多いですね??
その間、ともみさんは、ひたすら、描く、塗る、描く、塗る、描く、描く、描く………。
浄泉寺さんが、スタッフさんにお手伝いを頼んでくださっていて、とても助かりました。
おかげで、転売防止のための名前の書き入れと、絵にドライヤーをかけるお仕事を、お任せすることができました、多謝!
お昼休憩に少し食い込みましたが、なんとか午前が終わりました。
しかしながら、らくがきをした書置きがもう残り一枚しかありません。
「えっ? もうないの?」とともみさんが驚きますが、ありがたいことにほとんどの方にご希望していただきましたから、当然でもあります。
用意していただいた昼食のパンもそっちのけで、あれこれとらくがきを始めました。
絵を描いていると気分が乗ってくるらしく、昼休みに描いたらくがきの方がなにやら手が込んでいるような、題材が奇妙なものが多いような……??
まあ、これくらいは誤差の範囲内かな、と思いつつ、おいしいチョココロネを頬張るわたくしなのでございました。
次回、当日編 その2に続きます。