上司のちょっとした配慮に感動した話
こんにちは、香取です。
今日は新入社員時代に上司の温かな配慮に少し感動した話を書こうと思います。
当時、入社ホヤホヤのフレッシュな新入社員だった香取が配属されたのは、上司が1人と派遣さんが1人、私入れて計3人の部署でした。
そんな小さな部署だったので、当時は上司がほぼ付きっきりで仕事を教えてくれていました。
その日も新たな仕事を教わっていたところだったのですが、説明の途中で上司があらぬ方向をみて黙りました。
何だろう?と思い上司の目線を追って振り返ると
そこには立派なGがいました。
結構なサイズで、あまりに堂々としているため最初はイタズラ用のオモチャかと思いました。
「えっ、あれ本物ですかね?」
と私が口を開いた瞬間、自ら本物であることを証明するかのようにヤツは動き始めました。
虫が大の苦手な香取は、Gに負けずとも劣らぬ速さで席を立ち、事務所の隅に避難。
Gはまだ先程の通路におり余裕の素振りですが、隣部署のパートさんが丸めた新聞紙を片手に忍び寄っていきます。
しかしGはパートさん渾身の攻撃をかわし、棚の裏に退避していきました。
それ以上追うこともできず、Gが潜んでいることに不安を感じつつも仕事に戻ります。
私の席の足下には床下から配線を通すための穴があり、そこからGが出て来やしないかと足下を覗いていると
「何か落としたなら一緒に探そうか」
と上司に声をかけられました。
香取「いえ、この穴から逃げ延びたGが現れたら嫌だなと思いまして笑」
上司「大丈夫だよ〜笑 事務所は人も多いし、きっともう別のとこに逃げてったよ」
他愛のない会話のつもりで、足下の配線穴に若干恐れはあったものの、そこまで深刻に考えてはいませんでした。
その日ヤツが再び姿を表すことはなく、翌日にはそんなことすっかり忘れて出勤した香取。
席につき足下の引出を開けると、配線穴がテープで何重にも塞がれていることに気がつきました。
事務所内にコンバットやGホイホイを忙しく置いて回っている上司にお礼を言うと、
「虫が出るから会社に来たくないって言われたら困るじゃん?」
と照れくさそう笑っていました。
所謂「ゆとり世代」の香取ですが、流石にそんな理由で出社拒否はしません。笑
優しい上司の配慮に、少し感動したできごとでした。
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