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夫の誕生日に泊まった人生最高の旅館
先のインスタグラム投稿で触れたとおり、夫の誕生日に泊まる宿でベストアンサーをたたき出すのがここ数年の楽しみになっている。
それは昨年末のこと。
予約サイトにかじりついて金額・外装内装・評価が見合う宿を死に物狂いで探したが、素敵でも大浴場が混浴だったり(唖然)、雰囲気良くても食事の評価が低かったり、あほほど遠かったり、中々“ここぞ”という場所に出会えなかった。数時間格闘していよいよイライラしてきて、もういいや一旦寝よ。とあきらめかけた時、元光る宿なん一筋ありける🎋それがここ、笛吹川温泉の坐忘であった。
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日本最古のワイナリーが手掛ける旅館とのことで、昨今ワインにハマっていた夫が喜びそうだなと直感。
私が予約したのは「朝日」という本館離れのお部屋で、一つの“家”として独立して建っており、良い意味でここが宿泊施設であることを忘れさせた。
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本気出せば8人は寝泊りできる広さのお部屋。
源泉かけ流しの内風呂は、24時間温泉が流れ続けていて、何時間でも浸かっていられる湯温と泉質だった。“湯のごちそう”とは言い得て妙。(公式引用)
チェックインして風呂、ご飯食べて風呂、寝る前に風呂、朝起きて風呂…どれだけ入っても手がふにゃふにゃにならないし、魂から安らぐ感覚だった。
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さらなる見どころがライブラリー室。ゆったりとしたソファで笛吹川の借景を臨みながら、各々好きに読書をしたりNBAを観たり、宿自慢の飲み放題のワインを嗜んで少しウトウト…してしまったり。
お酒がほぼ飲めない私でも、さすがに飲みたくて柚子のワインを数ミリリットルいただいた。とてつもなく美味しい飲み物であるということは理解できた。ただちに酔っぱらった。
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涙が出る温泉、洗練された客室、気持ちの良い接客、自慢のワイン∞
しかしこの非の打ち所がない宿に最も感動したのは、なんと食事であった。
「茶懐石」というスタイルで、これは茶道流のおもてなしなんだとか。
つまり、最後に美味いお茶をいただくための壮大な助走ディナー。
腹ペコ低血圧状態の私の前に最初に出されたのは、一口のお米と、白みそのお味噌汁と、刺身。
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「胃の準備」らしい。準備の甲斐あり、その後どれほど肉や魚や米を食べまくっても、全く苦しくならなかった。常に腹6分目で進む感じ。締めに、「牛そぼろ飯」か「ホタテ貝柱と雑魚の炊き込み飯」かを選ぶ必要があったのだが、そのどちらもがあまりに美味しそうで、ありがたく2杯いただいた。あんな美味しい食べ物が、ここ山梨にあったとはね。二度と忘れられない。
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食事、今改めて考えてもすごかったと思う。
たいていの旅館って、食事の終盤には浴衣の帯が苦しくなって、この後温泉で沈むんじゃないかと不安になる。しかし坐忘の食事にはすべて「丁度よい」という気持ちよさがあった。好きなものを好きなだけ食べられるバイキングも良し、テーブルいっぱいにごちそうが広がる会席料理も良し。でも初めての茶懐石で感じた、「今あなたのために作りましたっっ」という丁寧な温もりも格別だった。私も夫も同じように感じたから、きっと間違いない。
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温泉やワインが十分売りになるこの宿で、高評価の口コミの多くが食事を絶賛する内容だったのも、今になって頷ける。
結論
来年もここにしちゃおっか
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