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まずは聞いてみよう。その2

前回、療育手帳更新の際に障害基礎年金を取得している旨聞かれ、申請していないと答えたら慌てて手続きの仕方を教えてもらったというお話のつづき。

手続きについて教えてくれたのは「知的障害者更生相談所」というところ。
とても親切で、手続きの仕方がわからなくて困っている私に優しく寄り添ってくれた。

まずは、小さいころからかかっている小児科に予約し、診断書を書いてもらってくださいと言われる。それから年金機構に出向いてくださいと。
電話を切ってすぐに病院に電話。

「もう2年前に診察は終了してますが大丈夫でしょうか?」

と、不安げに話すと

「大丈夫ですよ。予約もしなくていいですし、診断書を書く時間を設けてますからご本人さんと来てくださいね」

本当に大丈夫か何度か聞き直したが、年金取得の為なら必ず書きますと優しく答えてくれた。ありがたい。

そして週明け早速病院に向かう。

「お電話で相談しました件~」

一通り説明した。

「申し訳ないですけど2年前からかかってませんよね。診断書は書けません」

え?
電話で何度か確認したけど・・・
自宅から距離がある場所なので、少し悲しくなってしまった。
申し訳ないけど、再度確認してもらうことに。受付にいる時間が長いからか、ご用件聞いてましたか?と何人かに尋ねられる。

「お電話いただいた日に出勤した者全員に確認しましたが、そのような対応した者はおりません。他にも病院かかってみえませんか?」

・・・。

ここしかかかっていないのに更に悲しくなる。もう帰ろう。わかるまで調べない自分が悪いのだ・・・

すると

「今申請詳しい者に聞きますからお待ちください。こちらで診断書は書けませんが、ここに行けば書いてくれます」

そういって電話で詳しい方の説明を聞き、別の施設の地図をくれた。

市役所に、再度確認してくださいとの事だった。ああ。振り出しに戻った 笑

あまりにも親切にしてくれたので何だか少し悲しくなってしまった自分が嫌になってしまった。

初め書類をもらった時は、年金機構に出向く前に、まずは病院ですかね?診断書ないと二度手間になりますから。と疑問符つきの回答だったので、混乱していた。

書類には年金機構なんでもお悩みダイヤルと書いてある。悩んでいるからかけてもいいのかもしれない・・・

思いきって年金機構に電話。
一通り説明すると

「心中お察しします・・本当に手間がかかるので申し訳ないです。沢山調べて大変でしたね。まずは、どんな種類が必要か一緒に考えますから、一度うちに来て下さい」

なんと。最初に行くのは年金機構であった。

冷静に考えれば、簡単なことなのかもしれないけど、頭がいっぱいなときは本当にどうしたらよいかわからなくなってしまう。

窓口の方も毎日膨大な対応しながら、精一杯の対応してくださり感謝しなければならない。

まだ子供が小さな頃、難病指定の腎臓病を患っていた。腎臓病にはさまざまな種類があり、我が子は治療方が確立されていない病気だった。

「お母さん、ボクに全部任せてくれませんか?」

そういってカクテル療法(薬物大量投与)と扁桃腺摘出手術。治る保証はない。
でも、お願いするしか道はなかった。

処方箋を持って薬局に行く。

「これは間違いです!こんな小さい子に大量投与したらどうなるか!信じられない!すぐに病院に確認してください!」

薬局でいきなり怒られる。
この時も本当に悲しくて薬局で泣いてしまった・・・
医師から説明をしてもらい、治るかどうかわからない事に賭けていることも聞いてもらった。
私は薬剤師さんに当たってしまった。薬剤師さんは、薬剤の事故を防止するために言ってくれた事にその時は気付けなかった。

毎月薬をもらいに行くたびに謝られ、本当に申し訳なかった。

子供は次第に寛解状態になり、薬局に行かなくなった。
何年も経過してから別の治療で再びその薬剤師さんと再会。

「お~きくなったね~」

随分と疲れた顔だったけど笑顔をみせてくれた。
「あの時はすみませんでした。パニックで、つい、きつく当たりました」

そう言うと
「私も勉強不足でした。こちらこそ、ごめんなさいね。」

再び謝られて、またまた申し訳ない気持ちになった。

日々助けられて生きている。
感謝の気持ちは忘れてはいけない。

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