アート独り言。(KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024)
昨年に続き今年も鑑賞。
本当は京都グラフィーも村上隆展も違う日にゆっくり見るつもりだったが、「TIME」の鑑賞と合わせて全て1日で鑑賞。
パスポートを購入する予定だったが、時間の制約があるので単館チケットにした。
5つの会場を鑑賞し、600円ほどパスポートより安かった。
沢山鑑賞する予定ならパスポートにして散策しながらの鑑賞をオススメする。
※写真は全て受付にて撮影許可をいただきました。
ティエリー・アルドゥアン
/種子は語る
二条城 二の丸御殿
二条城の展示は面白い。パネルだけでなく、様々な立体展示やインスタレーションも楽しめる。
肉眼では見えない部分までハッキリと見える大きさに拡大された種子の写真。
神秘的で宇宙を感じる種子。
生き物にも見える。
はじまり〜終わりを繰り返す。
クラウディア・アンドゥハルヤノマミダビ・コぺナワとヤノマミ族のアーティスト
京都文化博物館別館
ブラジルのヤノマミの人々を多角的な視点で捉えた作品。目に見えない精神世界。彼らが信じるものが神秘的だった。
生活を脅かすものはなんだろう、私たちも無関係ではない。
京都文化博物館はフォトジェニックな建物。建物を生かした展示がされている。
ラウンド上に大型縦型スクリーンを複数並べ、音楽に合わせて写真が入れ替わる。単なるスライドショーではない、迫力満点のインスタレーション。
川田喜久治/見えない地図
京セラ美術館
敗戦という歴史の記憶を記号化するメタファーに満ちた作品たち。
ショッキングな構成の中にたたずむ自分と見知らぬ年配の外国の方。私が一周回っても、その方はまだ同じ場所にいた。
「ここは戦火から奇跡的に逃れた建物だよ」
先日、何気なく発せられた知人の言葉を思い出した。
以下、単館チケットで2つの展示が見れる。いずれも京セラ美術館。
潮田登久子/冷蔵庫+マイハズバンド
女性写真家が珍しい時代、決して安価とはいえないフイルムカメラで冷蔵庫を撮り続ける、ある意味狂気を感じる。
その中にある小さな幸せが愛しい。
懐かしさを感じた。
集めてた消しゴムを処分してしまったことを後悔した。
川内倫子/Cui Cui + as it is From Our Windows
赤子の誕生やお葬式のドキュメント。セットでなければ入らなかったテーマだったけど、これが一番良かった。
子供の誕生〜成長記録映像は実に良く作られている。常に10人ぐらい鑑賞者がいて、すぐに立ち去る人はいなかった。
ずっと見ていた。知らない人とずっと一緒にいた。この空間がとにかく愛しかった。
脳内インプットが激しい一日だった。食事する時間が惜しくていつも食べずに動き続けるが…さすがにエネルギーが切れた。
帰る前、京都駅のおひつご飯で脳に栄養補給。
食べ方の見本があり、ひつまぶしみたいな食べ方だった。
1.そのまま
2.温泉卵を入れる
3.薬味を入れてお茶漬け
さいごは気に入った食べ方で。
おわり