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アート独り言。(幼い頃にかけられた呪いと魔法使い)

しばらく大型案件に追われていて、心身共に疲れきっていた。
しかし、先に予約していた撮影という楽しいイベントで復活したお話。

以前にも書いたが、私がイベントでVJしていた時にお世話になっていたパーティーカメラマンさんがセルフ写真サービスをしている。

今回のお誘いは、「ボリウッド変身写真」。
セルフ写真ではなく、プロのメイクアップ&プロの撮影セット。

ボリウッドとは

インド映画の制作中心地であるムンバイの俗称。
娯楽映画を多く作成していること、また、制作本数・観客動員数ともに世界トップクラスであることから、ムンバイの旧称ボンベイ(Bombay)の頭文字と、米国映画の中心地であるハリウッド(Hollywood)を組み合わせてつけられた。

名古屋のオシャレなスタジオに到着するなり、すぐに着替え。

サイズはMしかない。
ドキドキしたけど、なんとか入った。
手縫いの本物の衣装は、とても重かった。

ゴージャスなアクセサリーも。

メイクが始まると、ビックリして欲しいからあんまり鏡見ないようにと言われ、されるがままに。
まな板の上の鯉。
3枚におろされるサバ。
の気分。

↑つけ髭もある。

メイクが終わるとそこには別人がいた。

「みんなやり方を知らないだけで、メイクすればキレイになれるんですよ✨」

メイクさんは先生とスタッフの皆さんから呼ばれていた。確かに凄い腕。
しかし良く聞くと、メイクの先生ではなく、ボリウッドダンスの先生だった。

撮影が始まる。

撮られるの慣れてないし、衣装も相当恥ずかしい。。。
しかし、カメラマンさんが笑わせてくるから恥ずかしいのはすぐにどこかに行ってしまった。

カメラマンさんの「マイケルブルゾン」と「うなぎTシャツ」。。。斬新すぎる。

「ボリウッドっぽく、わざとらしい笑顔で!!」

「僕がエクスタと言ったらシーと言ってください!」

スタッフ一同しばらく

エクスタシー!

エクスタシー!!

エクスタシー!!!

・・・

「次は恋人をかばって撃たれて、私はいいからあなたはパキスタンに逃げて!のシーンいきましょうか」

・・・

「次は死んでください!」

・・・

「死ぬの上手いよ!」

花びらを撒き散らしたり、ヴェールをヒラヒラさせたり。スタッフさんもみんなノリが良くて終始笑いが止まらなかった。

先生は、ボリウッドのポージングを教えてくれた。腰が、手が、死にそうだった。

メイクの魔法使いと、ライティングの魔法使いのおかげで、私はボリウッドスターになることが出来た。

終了後、メイクしてくれた先生にお礼を伝える。

「私は幼い頃に不細工って言われてからずっと可愛くないと思ってたけど、可愛くしてくれてありがとうございます」

先生は驚いていた。

メイクをちゃんと研究すればもっともっとキレイになれますよ!
ていうか、すっごく可愛いですからね!

そう言ってくれた。

幼い頃というか、産まれた時にお見舞いに来てくれた親戚から、母は心ない言葉を浴びていた。物心ついた時に、親戚の集まりで私の目の前で笑いながらその事を話していた。

幼いながらも私は深く傷付いていた。

ずっとずっと日陰な私。
表舞台に立ってはいけない。
裏方が好きなのだ。

そう思って生きてきた。

自分を認めてくれるって、ありがたい。

でも改めて、私は思った。
人を喜ばせたいから、やっぱり私は
裏方なんだな、と。

撮影、頑張ろう。
魔法使いに、なろう。

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