アート独り言。(言葉のないコミュニケーション)
今年のTASCぎふコラボ展は、名前も顔も知らない人と造り上げるアート。
人と人との繋がりを改めて深く考えさせられた。考え方も大きく変わった。
福祉施設とIAMAS出身ワークショップユニット、コココさんとのコラボ作品。
コココさんはワークショップがメインの男女ユニット。(造形作家&心理学)
今年のIAMAS卒展を見て、IAMASさんとはいつか関わりたいと思っていたら、すぐに叶ってしまって嬉しかった。
企画スタートから3ヶ月、私は記録映像を担当。
TASCぎふコラボ展に関わるのは今年で3回目。今まで、作家さんや福祉施設の方と寄り添い、少しずつ距離を縮め、作品を完成させる様子を記録していた。
しかし今年は県の指針もあり、ワークショップは禁止。
一体どうやって作品を作るのだろう。
生み出されたアイデアは、箱と材料を準備し、郵送で送りあって作品を造り上げるというものだった。
期間は8週間。
記録とはいえ、密着も厳しい。そのため、半分は作家さん自身で撮影してもらうことになった。偶然、全く同じ小型カメラを持っていた。
撮影に入っても、会話は一切せず、双方で起きた事は最後の対面の日まで口外禁止だった。
(あ~・・・そういう意図じゃないの・・・あ~わかってくれてる!!)
心の中で1人会話をしていた。
全てを知っていたのは記録していた私だけだった。
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企画を聞いたとき、私はちょうどSNSを見ていなかった。
頻繁に更新していたfacebook、Instagramは特になにも告げずパタリとストップ。
今まで友人の活躍や日常を微笑ましく見ていたけれど
(今何してるのかなあ?)
と思うようになった。
久しぶりの感覚だった。
SNSを更新しなくなってから1ヶ月ぐらいした頃に、映像ソフト教えて~とか、普段個人やりとりしてない方からのメッセージが増えていった。
すぐに返信したいタイプなので、秒速で返信。友人は、私がいつもと変わらないという事を察して程なくしてまた特に連絡はなくなった。笑
そしてなんとなくSNSを再開した。
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今回関わった福祉施設は、生活介護が必要な方が多い。言葉でのコミュニケーションが難しい方が多かった。
物珍しさもあってか、私がお邪魔するとカメラバッグを奪おうとしたり、握手を強要されたり(今握手はダメです。グーでタッチね!とお話すれば理解出来る)体当たりされたり。
でも訪問するたびに、打ち解けていく感覚があった。言葉がなくともコミュニケーションがとれていく感覚が嬉しかった。
私は一体、何と繋がっていたかったのだろう。連絡取らなくても会っていなくても、特にこちらから拒絶しなければ繋がりが消えるわけではない。
正体不明なものに、怯え、左右されていたかもしれない。
自分が好きなものは好き、それだけでいいのではないか。
(この後、知り合った海外在住ダンサーとの出会いでこのモヤモヤは解決した。また改めて別のnoteで。)
最後の対面はとても感動だった。
私が途中まで仕上げた記録映像を鑑賞。
声をかけていないのに、作業していた皆さんは手を止め、あっという間にモニター前に皆が集まった。
まるで映画の上映会みたいで、本当嬉しかった。
作家さんにも泣きそうだと言われ、私も泣きそうになってしまった。
繋がりたい方、繋がりに疲れた方、様々な方にみて欲しい、素敵な展示になるよう頑張ります。
◎TASCぎふコラボ展 vol.6◎
ぎふ清流文化プラザ 文化芸術県民ギャラリー
10/8~10/25 入場無料
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