2020の鍋
2020東京オリンピックが閉会した。
開催ギリギリまでさまざまなトラブル。
果たして本当に開催されるのか直前までわからなかった。
社会情勢的にはよろしくないと思う反面、アスリートの並々ならぬ努力を思うと複雑な気持ちだった。
そして始まった開会式。
何とも言えない気持ちになったが、出演者に悪意はない。楽しませようという努力もわかるし部分的に切り取れば好きなパフォーマーも出ていたしそれなりに楽しめた。
しかし。
復興五輪と言われていたのに、全く繋がりが感じられずバラバラとしていた。
よくわからない・・・
一緒に見ていた子供たちからも辛口コメントが飛び出す。
オリンピックってこんなんなの・・・?
そして少し前のnoteで書いた着物問題のこともありとても残念な気持ちになった。
振りかえると、私の記憶にかすかに残っているロサンゼルスオリンピック。柔道の山下泰裕さんや陸上のカール・ルイス選手が輝いていた頃。
開会式のファンファーレがあまりに素晴らしく、ビデオに録画したのをすりきれる程見ていた。(変な子供)
美術館に出掛けると友人にバッタリあったので少し開会式について聞いてみた。友人は映像も得意なプロカメラマン。
するとやはり同じ事を思っていた。中継のカメラが全然違う所を映していたり、あっちこっち迷子になっていた。
明らかにリハーサルが足りてない、開会式も部分的に見ればいいかもしれないが、味付けのないよくわからない鍋を食べさせられているようだ・・・
確かにそうだ。
でも開会式はギリギリまで色々あったけど、閉会式は多分良いと思うと話し、楽しみに夜を待つ。
また見るの?という辛口な子供たちの言葉にもめげず、今度こそは面白いから一緒に見ようと促しテレビに注目。
・・・。
子供たちはだんだんイライラしはじめ、どんどん辛口コメントが飛び出す。
わあああ!!!(急に叫ぶ)
なんで着物じゃなくてパジャマなんだ!
しまむらの大きいサイズ売場に売ってそうだ、わあああ!(わたしはしまむらを愛しています)
そこだけは子供たちに共感してもらえた。
一生懸命制作してくれたデザイナーさんには申し訳ない。でも、日本には着物があるだろう。。。
その後に浴衣の登場はあったものの、パフォーマーたちが散り散りで、本当によくわからなかった。
その後、私の好きな宮沢賢治の「星めぐりのうた」や、ドビュッシーの「月の光」などが出てきたが、最早傷心状態の私には響かない。。。。
なんの繋がりも感じられない。
スケートボードや空手、卓球、水泳などアスリートたちの悔し涙を思い出し、開催出来た事は、感謝すべきなのだ。
でも裏には壮大で複雑な事情が絡み合い、このような開会式、閉会式になってしまった事は非常に残念だ。MIKIKO先生の開会式が見たかった。涙
MIKIKO先生案が期間限定で公開されている。
いずれ消えてしまうので簡単に箇条書き。
・大友克洋氏の漫画『AKIRA』のバイクが駆け抜ける
・Perfumeが登場し、背景にはプロジェクションマッピング
・プロジェクションマッピングはワイヤーフレームで表現された東京の街
・楽曲は中田ヤスタカ
・三浦大知がワイヤーフレームの車で登場、顔にプロジェクションマッピング
・三浦大知の顔は、やがて瞳となり、時計となる。時計の中心で踊るのは、Aya(元アヤバンビ)
・女優、土屋太鳳と、世界的ダンサーの辻本知彦の舞
・ワイヤーフレームが未来の希望へ満ちた都市に変貌しダンスユニット 東京ゲゲゲイと高校生ダンサーたちが跳躍
・光を浴びる森山未來
・拡張現実(AR)で地球が出現
・2016年リオ大会にも登場したスーパーマリオが、土管を通って東京にやってくる
嗚呼。涙。
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