アート独り言。(作品の力)
20日から始まった展覧会を見に行った。
岐阜市芸術文化奨励賞の過去の受賞者たちのグループ展。
私が所属しているアート団体は、過去に受賞していて、出展が昨年の夏頃には決まっていた。
個人ではなく団体。全員の作品は展示出来ないので映像ではどうか?とお話をもらった。
「まあ、適当でいいよ、大変だし」
編集が大変なのを気遣って、全てを任された。
しかし。「適当」が出来ない私。。。
いかに私たちを知ってもらえるか?
悩みに悩む。
人に知ってもらうには、まず自分が知らなくては話しにならない。
謎につつまれた第1回を調べる所から始めた。
まだスマホもない時代。
残されてる写真は、飲み会の部分が多数。
おそらく、写真はまだデータではなくプリントしていたのかもしれない。少ない資料をかき集めて、なんとか2006年から2020年までの記録をつなぐことが出来た。
〆切は今から4ヶ月ほど前で、自分の記憶も曖昧。データを渡してから特に連絡がなかったので、少しドキドキしながら美術館に向かう。
岐阜公園は、緑が沢山で美しい。
仕事終わってから向かったので閉館ギリギリ。人はいなかった。
中に入ると少し音楽が聞こえてくる。
消毒して記名し、チケットを渡す。
撮影に関わってくださった方にお礼をしたいので、部分的に撮影が可能かたずねると、どれも撮影O.K.と言われた。
音量が控えめでとても良かった。
過去の受賞作家の方々も、ダイナミックで圧倒された。入り口には篆刻の作品。
昨年、篆刻の作家さんにご挨拶する機会があった。お話していると、近所。それだけで親近感がわく。
その方が、令和2年度の受賞作家となった。
私は昔、書道をしていたので何となくは知っていたが、篆刻という芸術分野があるのは知らなかった。
(わかりやすく書くと、書道の横にあるハンコ)
まだ会期始まったばかりなので正面からは撮影していません。是非、間近で見てほしい。緻密で1つ1つが見ごたえがある。
反対側は、以前TASCぎふコラボ展でご一緒させていただいた版画家の先生の作品。
物凄く細かくて、大作ばかり。
中央には、昨年大学の試験林で撮影させていただいた彫刻家の先生の作品。
真正面に行き、見つめた。
とても柔らかい視線で、私を包もうと手をのばしかけている感じだった。
生きているようで、呼吸が聞こえてくるようで、こらえきれず涙が流れる。彫刻みて涙が出る経験は初めてだ。
キャプションには私の撮影した写真を採用していただいてとても嬉しい。
その横にはダイナミックな作品。
先日、zoomしていた時に、この方に会ってみたいとお話されていたので、私自身は会ったことはないが、財団を通してお繋ぎすることが出来た。
会いたい理由は同じ病気で、アートをしているから。脳性麻痺で自由がままならないが、足を使ってダイナミックに描く。今、高校生で自由のきく左親指を使ってアートを目指す彼女に、是非刺激を受けてほしい作品。
まさかこんな大型でダイナミックな作品とは・・・
しかも最近一人暮らしを始めたらしく、私も彼女の生き方に興味を持った。
こんなに素晴らしい方々と一緒に展示していただけるのは本当に嬉しい。
作品から、とても沢山の力をもらった。
美術館はとても入りやすいので、お気軽にお立ち寄りいただければと思います。
加藤栄三・東一記念美術館(岐阜公園内)
岐阜市芸術文化奨励賞
近年の受賞者たち
6/13(日)まで開催
9時~17時 入館は16:30まで
https://www.rekihaku.gifu.gifu.jp/katoukinen/